精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問48

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問題

第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

地域ネットワークに関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
  • フォーマルな社会資源やインフォーマルな社会資源で重層的に形成される。
  • 地域福祉計画を策定することが義務づけられている。
  • 形成されたネットワークは変更なく維持される。
  • 小学校区を単位とした小地域ネットワーク活動を基本とする。
  • 地域住民の精神保健福祉への関心を高める。

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この過去問の解説 (3件)

01

地域ネットワークとは、地域における資源サービス・知識などのある人や組織同士の結びつきとその働きです。

〇1 .地域のネットワークは、フォーマルな社会資源(施設や制度、公的機関や専門職など)インフォーマルな社会資源(友人や家族や仲間、近隣住民やボランティアなど)で重層的に形成されています。
✖2 . 地域福祉計画は社会福祉法に基づいて地域福祉の推進のための自治体作成の計画です。1で言うとフォーマルな社会資源ですね。
✖3 . 形成されたネットワークは地域に自分らしく生活できるようにする手段です。ニーズの変化は社会情勢の変化などで柔軟に変化します。
✖4 . 小地域ネットワーク活動は必要に応じて作られます。高齢者の給食サービスなどで利便のために小学校区を利用したりすることはあるようですが、必ず利用するわけではありません。
〇5 . 地域住民の精神保健福祉への関心を高めることは、それぞれが困ったときの相談窓口などの情報を広め、地域で暮らす精神障害者の活動の場や安心できる環境づくりにつながっていくことが考えられます。

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02

正解は1、5です。

1.地域ネットワークは、フォーマルな社会資源やインフォーマルな社会資源で重層的に形成されます。

2.地域福祉計画の策定は義務付けられてはいません。

3.形成されたネットワークは、維持しようとするのではなく、必要に応じて更新し続けていくことが大切です。

4.地域ネットワークには、さまざまな単位の活動単位があり、小学校区を基本とされているわけではありません。

5.地域ネットワークでは、多くのさまざまな境遇にある人々が関わることから、地域住民の精神保健福祉への関心も高まっていきます。

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03

 地域ネットワークとは、インフォーマル及びフォーマルな結びつきとその働きのことです。社会資源の調整・開発を行うことで、生活支援の組織づくりを目指します。

1.○
 フォーマル及びインフォーマルな社会資源によって有機的かつ重層的に形成されています。

2.×
 地域ネットワークには、地域福祉計画の策定義務はありません。また、地域福祉計画には、市町村が策定する市町村地域福祉計画と、都道府県が策定する都道府県地域福祉支援計画がありますが、どちらも策定は努力義務となっています。

3.×
 形成されたネットワークは、状況に応じて変更されていくことが大切になってくるため、維持されるものではありません。

4.×
 ネットワークは、社会資源やニーズの把握、住民への啓発活動、虐待防止ネットワークづくりなど様々な活動をするものであり、小学校区を単位とすると決まっているものではありません。

5.○
 地域住民がネットワークに関わることで、精神保健福祉や地域の中にある様々な課題などに関心を持てるよう働きかけることも目的の一つです。

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