精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
社会理論と社会システム 問101
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
役割葛藤の説明に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 幼少期での役割取得において発達上の困難を経験すること
- 他者からの役割期待に応えようとして過度の同調行動をとること
- 一定の場面にふさわしく見える自分を演技によって操作すること
- 他者からの役割期待と少しずらした形で行動すること
- 保有する複数の役割間の矛盾や対立から心理的緊張を感じること
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この過去問の解説 (4件)
01
役割葛藤とは、保有する複数の役割間の矛盾や対立から心理的緊張を感じることです。同時に複数の役割を引き受けている場合に起きる葛藤のことをいうため、1,2,3,4は役割葛藤の説明として適切ではありません。
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02
×2 . 他者からの役割期待に応えようとして過度の同調行動をとることは、過剰適応です。
×3 . 一定の場面にふさわしく見える自分を演技によって操作することは、印象操作と呼ばれます。
×4 . 他者からの役割期待と少しずらした形で行動することは、役割距離を取ると言われます。
○5 . 保有する複数の役割間の矛盾や対立から心理的緊張を感じることを、役割葛藤と言います。例えば、個人としては支持しない政党を、会社の中では支持する側に回ることを期待される場合、どちらの指示に回るのか矛盾を感じながら職務につかなければならない場合など、様々な状況が考えられます。
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03
「役割葛藤」とは、複数の役割同士が矛盾や対立することで、心理的な緊張を感じることです。それぞれの役割の行動を同時に求められると、葛藤を感じることが多いです。
1 発達上の困難を経験するとありますが、複数の役割の間で経験する困難ではないので、役割葛藤ではありません。
2 役割期待に応えようと、過度に同調行動をすることは役割葛藤ではありません。
3 場面によって、ふさわしい役割を演じているので「役割演技」です。
4 役割と自分自身に距離を置いた形で行動しているので「役割距離」です。
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04
主に「役割期待・役割取得・役割葛藤・役割交換」などがあります。
各用語の意味を整理しておくと良いかと思います。
設問の「役割葛藤」ですが、これは複数の矛盾する期待に板挟みになり心理的緊張が起こる事を指します。
以上により5が正解となります。
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