精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
現代社会と福祉 問102
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 現代社会と福祉 問102 (訂正依頼・報告はこちら)
貧困及びニードのとらえ方に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- タウンゼント(Townsend, P.)は、貧困者には共通した「貧困の文化(culture of poverty)」があることを明らかにした。
- リスター(Lister, R.)は、「ノーマティブ・ニード」に加えて、「フェルト・ニード」を提案した。
- ルイス(Lewis, O.)は、「相対的剥奪」の概念を精緻化することで、相対的貧困を論じた。
- ブラッドショー(Bradshaw, J.)は、絶対的貧困・相対的貧困の二分法による論争に終止符を打つことを目指した。
- スピッカー(Spicker, P.)は、「貧困」の多様な意味を、「物質的状態」、「経済的境遇」及び「社会的地位」の三つの群に整理した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.タウンゼントは、「相対的剥奪」の概念を精緻化することで、相対的貧困を論じました。
2.リスターは、絶対的貧困・相対的貧困の二分法による論争に終止符を打つことを目指しました。
3.ルイスは、貧困者には共通した「貧困の文化」があることを明らかにしました。
4.ブラッドショーは、「ノーマティブ・ニード」に加えて、「フェルト・ニード」を提案しました。
5.スピッカーは、「貧困」の多様な意味を、「物質的状態」「経済的境遇」「社会的地位」の三つの群に整理しました。
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02
貧困者には共通した「貧困の文化(culture of poverty)」があることを明らかにしたのは、ルイスです。
×2 . リスター(Lister, R.)は、貧困の概念を、物質的側面のみならず、社会関係の欠如という非物質的側面からも捉えることを目指しました。
「ノーマティブ・ニード」に加えて、「フェルト・ニード」を提案したのは、ブラッドショーです。
×3 . ルイス(Lewis, O.)は、貧困者には共通した「貧困の文化(culture of poverty)」があることを明らかにしました。
「相対的剥奪」の概念を精緻化することで、相対的貧困を論じたのは、タウンゼントです。
×4 . ブラッドショー(Bradshaw, J.)は、ニーズの4類型を「ノーマティブ・ニード(専門家が判断)」、「フェルト・ニード(利用者が感じる)」、「エクスプレスト・ニード(本人の申し出)」、「コンパラティブニード(利用している人と比較して判断する)」として分類しました。
○5 . スピッカー(Spicker, P.)は、「貧困」の多様な意味を、「物質的状態」、「経済的境遇」及び「社会的地位」の三つの群に整理しました。
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03
スピッカーは、貧困の意味を「物質的状態」「経済的境遇」「社会的地位」の三つの群に整理し、その中心に「容認できない困難」という共通の概念があると指摘しました。
1 タウンゼントは、その社会において標準的な生活や習慣、活動に参加できないことを貧困と捉えました。そして、そのような一般的な生活から外れることを「相対的剥奪」という新しい貧困の概念として提示しました。
2 リスターは、貧困には基本的な身体のニーズを満たすためのお金が欠如する「絶対的貧困」と社会的活動に参加したり、より快適な生活を送るために必要な資源が欠如している「相対的貧困」があると指摘しました。
3 ルイスは、貧困者の中には共通した「貧困の文化」があると提唱しました。
4 ブラッドショーは、ニードをフェルトニード・エクスプレストニード・ノーマティブニード・コンパラティブニードの4種類に分類しました。
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