精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
社会理論と社会システム 問100
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム 問100 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルキャピタル(社会関係資本)の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 補助金などの形で政府や市町村が提供する資源
- 地域固有の景観や歴史的建造物などの資源
- 教育や職業訓練によって醸成される個人の能力という資源
- 信頼、規範、ネットワークなど、人々や組織の調整された諸活動を活発にする資源
- 道路などのように国民が共同で利用する公共的な資源
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この過去問の解説 (3件)
01
ソーシャルキャピタル(社会関係資本)は、人脈など社会関係や人間関係にかかわる資本です。その定義にはさまざまなものがありますが、ブルデューは「経済資本」「社会関係資本」「文化資本」に資本を分類しています。
1.補助金などの資源は、経済資本といえます。
2.地域固有の景観や歴史的建造物などの資源は、経済資本(もしくは文化資本)といえます。
3.個人の能力という資源は、文化資本といえます。
4.信頼、規範、ネットワークなど、人々や組織の調整された諸活動を活発にする資源は、社会関係資本といえます。
5.公共的な資源は、経済資本といえます。
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02
ソーシャルキャピタル(社会関係資本)は、さまざまな資本の定義の中の一つで社会関係や人間関係などに係る資本です。
資本の分類にはいくつかあります。例えば、英国の開発援助庁の定義では、資本には「金融」「物的」「自然」「社会関係」「人的」など分類があると定義付けられています。また、ブルデューは、「経済資本」「社会関係資本」「文化資本」に分類しています。
1.誤答
補助金などの形で政府や市町村が提供する資源は、金融による資本なので経済資本となります。
2.誤答
地域固有の景観や歴史的建造物などの資源は、「自然資本」や「物的資本」、「文化資本」になります。
3.誤答
教育や職業訓練によって醸成される個人の能力という資源は「人的資本」であり、「文化資本」になります。
4.正答
社会活動の営みを活発にさせるために必要な、信頼や規範、ネットワークなどの資本は、ソーシャルキャピタル(社会資本)です。
5.誤答
国民が共同で使用する公共な資源は「経済資源」となります。
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03
×2 . 地域固有の景観や歴史的建造物などの資源は、景観資源、または観光資源であり、経済資本、あるいは文化資本に当たるでしょう。
×3 . 教育や職業訓練によって醸成される個人の能力は、文化的資源と呼ばれます。そのうち、労働者が社会的地位を得るために必要なのは職能は人的資本、学歴や文化的教養は文化資本に当たるでしょう。
○4 . 信頼、規範、ネットワークなど、人々や組織の調整された諸活動を活発にする資源は、社会関係資本です。
×5 . 道路などのように国民が共同で利用する公共的な資源は、公共財、あるいは社会資本と呼ばれます。
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