精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
精神疾患とその治療 問6
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、脳波異常によって診断されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
- 小児自閉症
- パニック障害
- 複雑部分発作
- 強迫性障害
- 一過性脳虚血発作
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この過去問の解説 (3件)
01
脳波検査では、脳の活動により生じる電気信号を捉え、その様子が波となって現れます。意識障害やてんかんの診断などに使われます。
複雑部分発作は、てんかんの症状のひとつで、意識障害のみられる発作です。脳波の異常を呈し、その診断には脳波検査が有効です。
小児自閉症、パニック障害、強迫性障害、一過性脳虚血発作では、脳波の異常は現れません。このため、脳波検査が診断に使われることはありません。
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02
脳波の検査は、脳の電気活動を調べます。
1.現在の自閉症研究において脳の血流など調べる病院もありますが、脳波の異常と「小児自閉症」の関係において、今のところエビデンスはありません。てんかんかどうかのみきわめで脳波測定を行う病院は多いです。
2.「パニック障害」は、脳波の検査で異常は出ません。パニック症状の動悸、発汗、振戦、めまいなどは脳の病気やてんかんにも起こるというデータが海外の研究であるため、判別をつけるための脳波検査をする病院もあります。
3.「複雑部分発作」は、脳の一部が過剰に活動して発作が出ます。脳波で異常がみられます。
4.「強迫性障害」は、本人の意志に反する繰り返しの強迫的な考えや行動です。何回も手洗いするなどがあります。脳内の神経伝達物質の機能異常によって起こるといわれていますが、脳波の異常はありません。
5.「一過性脳虚血発作」は、脳梗塞の前触れで、構音障害や手足のまひ、ものが2重に見えるなどがあります。動脈や心臓などに原因がないかを調べるので、MRI、CT、心電図が主です。
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03
複雑部分発作(ほっさ)は、てんかんの症状の一つで、脳波に異常をきたすため、脳波異常によって診断されます。
小児自閉症、パニック障害、強迫性障害、一過性脳虚血発作は、脳波に異常は認められないため、脳波異常による診断は行われません。
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