精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
精神疾患とその治療 問5
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
状態像・症候群と症状に関する次の組合せのうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 躁状態 ----- 連合弛緩
- うつ状態 ----- 観念奔逸
- 解離状態 ----- 仮面様顔貌
- パーキンソン症候群 ----- アカシジア
- コルサコフ症候群 ----- 見当識障害
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この過去問の解説 (3件)
01
見当識障害とは、自分の置かれている状況を認識する事ができなくなる状態で、今日の日付や時間、今自分がいる場所や話している相手が誰かなどが正確に把握できなくなります。アルコールの長期間の多量飲酒により起こるコルサコフ症候群や認知症などでみられる症状です。
連合弛緩は、考えがまとまらず次々と関連の無い事が頭に浮かび、支離滅裂になります。統合失調症でみられます。
観念奔走では、思考や話しが飛躍し、本筋から脱線し本筋にお構いなしにしゃべりたてます。そのため会話は一方的になります。躁状態や統合失調症でみられます。感情の高揚ですので、うつ状態では現れません。
仮面様顔貌では、顔の表情が乏しく、あたかも仮面をつけてる様な顔に見えます。パーキンソン症候群でみられる症状の一つです。解離状態は、自分が自分であるという感覚を失っている状態です。強いストレスが原因になると言われています。仮面様顔貌は、解離状態ではみられません。
アカシジアは、四肢にむずむずするような違和感を感じ、じっと座ったり立ったりできず、常に歩き回ったりする症状がみられます。抗精神病薬の副作用などで起こります。
パーキンソン症候群は、脳血管障害や脳炎、抗精神病薬の副作用をはじめ、様々な原因によって起こります。パーキンソン症候群が原因でアカシジアが起こることはありません。
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02
1.連合弛緩とは、思考のまとまりが悪くなっている状態のことをいいます。統合失調症で見られます。
2.観念奔逸とは、考えが次々と浮かび、話題があちこち飛んでしまう状態です。躁状態で見られます。
3.仮面様顔貌とは、表情が仮面をつけているように乏しくなる症状です。パーキンソン症候群で見られます。解離状態とは、自分が自分であるという感覚が失われてしまう状態ですが、表情が仮面のようになることは通常ありません。
4.アカシジアとは、下肢を中心に違和感を感じ、じっとしていられなくなる症状です。抗精神病薬の副作用でよく見られます。
5.見当識障害とは、時間や場所についての見当がつかなくなる症状です。コルサコフ症候群や認知症で見られます。コルサコフ症候群は、脳の機能障害によって発生する健忘症状です。
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03
1.「躁状態」は、持続的な高揚気分で活動的になることです。
連合弛緩は観念(思いつきや考え)の結びつきが緩んでいる状態です。
2.「うつ状態」は抑うつ気分、憂鬱感があり思考は制止、抑制になりがちです。
観念奔逸は観念が次々と現れ、思考の流れが速くまとまりがない状態です。
3.「解離状態」は一定の時間、記憶が欠落している状態で、自分が外から切り離されているなど、自分の行動を忘れてしまう感覚になります。
仮面様顔貌は、パーキンソン症候群でみられます。表情の変化が少なく仮面をつけているように見えるため、このように呼ばれます。
4.「パーキンソン症候群」は、パーキンソン病のような症状をきたす疾患です。小刻み歩行、姿勢反射障害、手足のふるえ、こわばりなどがあります。
アカシジアは、座ったままじっとしていられず、そわそわする状態で、抗精神病薬の副作用に多いです。
5.「コルサコフ症候群」は、記銘力、見当識障害、作話や健忘を主症状とします。
見当識障害は、時間や季節、場所などがわからなくなる障害です。
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