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精神保健福祉士の過去問 第18回(平成27年度) 精神障害者の生活支援システム 問76

問題

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Dさんは、精神科病院を退院し、単身生活を継続して10年になる。退院当初は一般就労を試み、必死になって、発病前の生活スタイルに戻そうとした。しかし、1年前に、デイケアで知り合ったEさんが、自分に合った暮らし方をしている姿を見て、「これだ」と思った。ただ一方で、迷う気持ちもあった。そこで、退院して以降、継続的に相談をしているF精神保健福祉士に対して、自身の思いを吐露した。すると、F精神保健福祉士は、「人は社会生活をする中で、多くの事柄に遭遇し、以前とは異なる暮らし方になることもあるでしょう。でも、大事なこととして、人は置かれている現状の中で、いかに自らが納得できる、自分なりの生き方を見いだせるかが重要だと思うんです」と話した。

次のうち、F精神保健福祉士がDさんに話した生活支援の理念やモデルとして、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
IPS(Individual Placement and Support)モデル
   2 .
リカバリー
   3 .
クラブハウスモデル
   4 .
ジョブコーチモデル
   5 .
ソーシャルファーム
( 第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神障害者の生活支援システム 問76 )
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この過去問の解説 (4件)

38
正解は2です。

1.IPSモデルは、本人が「働きたい」という希望があれば一般の職に就けるという強い信念に基づいています。F精神保健福祉士が話している内容には、「働きたい」というところに焦点が当たっていないため、適切な回答とはいえません。

2.リカバリーモデルは、置かれている現状の中で、人生の新しい意味や目的を見出し、充実した人生を生きていくことを理念としており、F精神保健福祉士が話したモデルとして適切です。

3.クラブハウスモデルは、利用者と支援者が相互に支援しながら仕事を行うモデルです。事例からそのような状況は読み取れません。

4.ジョブコーチモデルは、ジョブコーチが職場に訪問して就労支援を行うモデルです。事例からそのような状況は読み取れません。

5.ソーシャルファームは、障害者や労働市場で不利な立場にある人々のために、仕事を生み出し、支援付き雇用の機会を提供しようというものです。事例からそのような状況は読み取れません。

付箋メモを残すことが出来ます。
21
正解は2です。

1:IPS(Individual Placement and Support)モデルは、1990年代はじめにアメリカで開発された就労支援モデルです。精神障害者本人の働きたいという気持ちを重視し、作業所やA型・B型就労継続支援ではなく、一般の企業への就職を目指します。事例のF精神保健福祉士がDさんに話した内容は、一般就労へ向けての話ではありませんので誤りです。

2:障害や症状による制限があるとしても、置かれている状況の中で自分の望む生き方を主体的に追求し、希望を持って充実した生き方をする過程のことをリカバリーといいます。F精神保健福祉士の「人は置かれている現状の中で、いかに自らが納得できる、自分なりの生き方を見いだせるかが重要だと思うんです。」という言葉は、リカバリーの理念ですので正解です。

3:クラブハウスモデルは、1940年代アメリカではじまった精神障害者の自助活動による相互支援を基盤とする活動です。入院せずに地域社会の中で暮らせるように支援することを理念としています。事例のDさんの暮らしと直接の関係はありませんので誤りです。

4:ジョブコーチモデルは、アメリカの支援付き雇用の方法を導入しています。障害者の就労に当たり、障害者の特性を踏まえて、障害者が円滑に就労できるように職場内外の支援環境を整えていきます。事例よりジョブコーチモデルの活用の様子はありませんので誤りです。

5:ソーシャルファームは、障害者や労働の場において不利な立場の人々のために仕事を創出し、また支援付き就労を提供するビジネスです。事例ではソーシャルファームの活用の記述はありませんので誤りです。

9
自分に合った暮らし方をしている姿を見せたことや、「人は置かれている現状の中で、いかに自らが納得できる、自分なりの生き方を見いだせるか」という話から、リカバリーが適切です。

ちなみにリカバリーとは、社会における役割を持ち、希望をもって、主体的に生活を送ることをいいます。

6
F精神保健福祉士がDさんに話した内容が後段に書かれています。
それは、「以前とは異なる暮らし方になることもあるでしょう。人は置かれている現状の中で、自ら納得できる、自分なりの生き方を見いだせるかが重要」と言われています。

1:IPSモデルは、アメリカで作られたモデルで、希望があれば一般の職に就けるという信念に基づいています。就労は治療効果がありノーマライゼーションをもたらすと考えます。

2:リカバリーは、病気や障害で失ったものを回復する過程であって、人生に新たな意味と目的を自分なりに見いだしていくことです。

3:クラブハウスモデルは、仕事を患者とスタッフが一緒に行っていき、仕事を通して失った自信や能力を回復することを目的とするものです。

4:ジョブコーチモデルは、生活や業務内容への適応に関して援助するとともに、事業主に対して助言することです。

5:ソーシャルファームは、1970年代のヨーロッパを起源としたもので、病院と患者が一緒になって仕事をするような会社を作っていくことです。支援付き仕事の機会を作ることに焦点があります。

以上のことから、正解は2です。

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