精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
人体の構造と機能及び疾病 問82

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問題

第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問82 (訂正依頼・報告はこちら)

人体の部位と疾病、病態との関連性に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 吐血とは、気道から口腔を経て血液を排出することである。
  • 上腕骨骨折は、寝たきりを引き起こしやすい。
  • 対麻痺とは、左右どちらか半身に起こる麻痺である。
  • 踵骨部(しょうこつぶ)の褥瘡は、仰臥位で起こる。
  • 声帯の障害は、誤飲を引き起こす。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は4です。

1:吐血とは、上部消化管(食道、胃、十二指腸)などから出血した血液を吐きだすことです。気道から口腔を経て血液を排出することは、喀血といいます。よって誤りです。

2:寝たきりを引き起こしやすいのは、大腿骨頸部骨折です。上腕骨骨折ではありませんので誤りです。
大腿部とは太もものことで、そこの骨が大腿骨です。大腿骨頸部骨折は、65歳以上の高齢者の寝たきりの原因の上位に入ります。上腕骨骨折は、上腕の肩に近い部分の骨折です。

3:対麻痺は、両下肢の麻痺のことです。左右どちらか半身に起こる麻痺は、片麻痺といいます。よって誤りです。
対麻痺は、主に脊髄の疾患が原因となり、片麻痺の主な原因は、脳血管障害です。

4:踵骨部の褥瘡は、仰臥位で起こりますので正解です。
踵骨とはかかとの骨です。仰臥位とは仰向けのことです。仰臥位で長時間寝たきりでいると皮膚や皮下組織が長時間圧迫され血行不全が起こり、皮膚に潰瘍(褥瘡)ができます。仰臥位による褥瘡の好発部位は、踵の他に後頭部、肩甲骨部、肘頭部、仙骨部です。

5:声帯の障害は、誤飲を引き起こしませんので誤りです。声帯の障害は、発声に影響を与えます。

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02

正解は4です。

1.吐血(とけつ)とは、食道や胃から口腔(こうくう)を経て血液を排出することです。

2.寝たきりを引き起こしやすいのは、大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ:足の付け根の股関節)骨折です。

3.対麻痺(ついまひ)とは、左右両方の下肢(かし:脚)に起こる麻痺です。

4.踵骨部(しょうこつぶ:かかと)の褥瘡(じょくそう)は、仰臥位(ぎょうがい:天井向きで寝る姿)で起こります。

5.声帯の障害と誤飲との関係はありません。

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03

1.吐血は消化器からの出血のことです。

2.寝たきりを起こしやすいのは、大腿骨骨折が大部分の要因です。

3.対麻痺は、主として両側下肢の麻痺を指します。

4.踵骨部はかかとの部分。仰臥位で起こりやすい部分は、他に仙骨部、後頭部、肩甲骨部、助骨角部、背骨、肘部があります。ちなみに褥瘡とは、同じ体勢で寝たきりになった場合に、血行不全から周辺組織に壊死を起こすもののことです。

5.声帯の障害は、誤飲に影響は及ぼしません。

よって、正解は4。

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04

正解は4です

1、吐血とは、胃や十二指腸から食道からの出血が口から吐き出されることです。
記述の内容は喀血です。

2、寝たきりを起こしやすいのは、大腿骨骨折です。大腿骨とは、足の付け根から太ももまでの骨で、体重を支えたり歩く際に重要な役割をします。

3、対麻痺とは、両下肢の麻痺を起こすことであり、左右のどちらかに起こる麻痺とは異なります。

4、踵骨部とはかかとの部分を指します。踵骨はあおむけ(仰臥位)の状態が長く続くことで、褥瘡になりやすくなります。

5、声帯の障害では、誤飲を引き起こすことに直接的な影響はありません。

以上から、正解は4です。

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