精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
人体の構造と機能及び疾病 問84
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
日本における健康施策に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目は含まれていない。
- 8020運動は、乳幼児を対象としない。
- 歯周疾患検診は、健康増進法に基づき実施されている。
- 特定健康診査には、血圧測定は含まれていない。
- 特定保健指導の目的は、健康診査の受診勧奨である。
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この過去問の解説 (4件)
01
各内容によって数値目標を掲げています。
栄養・食生活の目標
身体活動・運動の目標
休養・こころの健康づくりの目標
たばこ対策の目標
アルコールの目標
歯の健康目標
糖尿病対策の目標
循環器病対策の目標
がん対策の目標
2.8020運動は、「80際になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。全ての年齢の人を対象としているので、乳幼児も対象です。
3.健康増進法は健康維持と、現代病予防を目的として制定されました。市町村における健康増進事業の内容は、歯周病疾患健診や骨粗しょう症のほかに、肝炎ウイルス、がん検診などがあります。
4.特定健康診査は、2008年にメタボリックシンドローム対策の中心事業として導入されました。具体的には糖尿病や高尿酸血症、高脂血症等の生活習慣病の予防が目的です。
5.メタボリックシンドロームに関する指導を特定保健指導と言います。生活習慣病予防健診を受けた後に、メタボリックシンドロームのリスクに応じた保健指導を実施します。
正答は3。
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02
1:「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目が含まれていますので誤りです。
「健康日本21」(第二次)は、国民の健康増進の推進に関する基本的な方向や目標に関する事項等を定めています。その中でアルコールの適切な摂取について、以下の3つの目標も掲げられています。
1、1日に平均純アルコールで約60gを超え多量に飲酒する人の減少
2、未成年の飲酒をなくす
3、「節度ある適度な飲酒」としては、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及する。
2:8020運動は、乳幼児も対象としていますので誤りです。
8020運動は、1989年(平成元年)より厚労省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。生まれてから亡くなるまでのすべてのライフステージで健康な歯を保とうという運動ですので乳幼児も含まれます。
3:歯科疾患検診は、健康増進法に基づき実施されていますので正解です。
健康増進法は、国民の健康維持と現代病予防を目的に制定されました。歯科疾患検診も健康増進法に基づき「高齢期における健康を維持し、食べる楽しみを享受できるよう、歯の喪失を予防すること」を目的に行われています。
4:特定健康診査には、血圧測定が含まれていますので誤りです。
特定健康診査は、メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の減少を目的に行われます。検診項目の中に血圧測定、身体測定、血液検査などがあります。
5:特定保健指導は、メタボリックシンドロームに着目し、その要因となっている生活習慣を改善するための保健指導を行います。健康診査の受診推奨ではなく、特定健康診査後の指導です。
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03
1.「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目が含まれています。
2.8020運動は、乳幼児も対象としています。
3.歯周疾患検診は、健康増進法に基づき実施されています。
4.特定健康診査には、血圧測定も含まれています。
5.特定保健指導の目的は、生活習慣病の予防です。
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04
1、「健康日本21」(第二次)は、健康増進法に基づき施行されたもので、基本的内容には、
栄養・食生活、
身体活動・運動、
休養、
飲酒、
喫煙、
歯・口腔の健康
に関する生活習慣および社会環境の改善を定めています。
2、8020運動は、80歳時に20本以上の自分の歯を持つことを目標とするもので、生まれてから亡くなるまでの全ての人が対象になっています。
3、歯周病健診は、2008年から健康増進法に基づき実施されています。
4、血圧検査は、特定健康診査に含まれています。
特定健康診査は、40歳から74歳の人を対象に、メタボリックシンドロームや生活習慣病の予防を目的として行われます。
5、特定保健指導は、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果を目的として、保健師等が生活習慣を見直す支援を行います。
以上から、正解は3です。
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