精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
人体の構造と機能及び疾病 問87

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM−5)の「躁病エピソード」に記載されている症状はどれか。正しいものを1つ選びなさい。
  • 易怒的
  • 睡眠過多
  • 幻覚
  • 疲労感
  • 強迫行為

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (4件)

01

正解は1です。

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)は、アメリカの精神医学会が発行する精神疾患・精神障害の分類マニュアルです。精神障害が大きく22のカテゴリーに分類されています。

1:易怒的はDSM-5の躁病エピソードに記載されているので正解です。
気分が異常に持続的に高揚し、開放的または易怒的となる。加えて、異常にかつ持続的に亢進した目標指向性の活動または活力がある。という記載があります。

2:睡眠過多ではなく減少ですので誤りです。
躁状態で気分の高揚があるので、睡眠時間は短くなります。DSM-5の躁病エピソードに睡眠欲求の減少が記載されています。

3:幻覚は躁病ではなく統合失調症や認知症で現れやすく、DSM-5の躁病エピソードへの記載もありません。よって誤りです。

4:躁病では、活動性が向上しますので疲労感は感じにくいです。DSM-5の躁病エピソードへの記載もありません。よって誤りです。
疲労感は、うつ病で感じやすくなります。

5:強迫行為は、DSM-5の躁病エピソードへの記載がありませんので誤りです。
強迫行為は自分でもつまらないこととわかっていてもそのことが頭から離れなく、何度も同じ確認を繰り返してしまう行為です。強迫性障害の症状です。

参考になった数22

02

統計マニュアル(DSM−5)に記載されている躁病エピソードは次の通り。

●異常な気分の高揚、易怒的
●自尊心の肥大
●睡眠の減少
●多弁
●観念奔逸(次々に思考が浮かんでくること。)
●注意散漫
●活動量の増加
●逸脱行動の出現

よって1が正解。

参考になった数11

03

正解は1です。

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)の「躁病エピソード」に記載されている症状は、易怒的(怒りやすくなること)です。

参考になった数2

04

DSM5とは、精神疾患の診断基準・診断分類で、アメリカの精神医学会が作成しているものです。
この中での「躁病エピソード」には、
・易怒性
・普段とは異なる持続性の亢進活動が続く
・多弁
・睡眠欲求の減少
・注意散漫
・観念奔逸
等がみられます。

1、易怒的は、躁病エピソードのひとつです

2、睡眠過多は、躁病でも出ますがうつ病の時にでやすくなります。なお、DSM5には「睡眠過多」は含まれていません。

3、幻覚は、統合失調症に特徴的な症状です。

4、疲労感は、うつ病エピソードに見られます。反対に「躁病エピソード」では活動亢進が見られます・

5、強迫行為は、強迫性障害に見られるもので「強迫症」のエピソードです。

以上から、正解は1です。

参考になった数1