精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
心理学理論と心理的支援 問88

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問題

第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問88 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、達成動機の高い人に関するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
  • 自分が取り組んだ課題に失敗すると、その原因を運などの外的要因のせいにする。
  • 高い目標を設定し、困難な課題に果敢に挑戦しようとする。
  • 自分が下した決定に対する責任を重視しない。
  • 一緒に働く同僚として、有能な人よりも親しみのもてる人を選ぶ。
  • 自分が挙げた成果については気にしない。

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この過去問の解説 (4件)

01

アメリカの心理学者であるマクレランドが提唱した、モチベーション理論についての設問です。

達成動機の特徴
・個人的な進捗に最大の関心を寄せ、何事も自分の手でやることを望む。
・中程度のリスクを好む。
・自分が出した結果について迅速なフィードバックを求める。

権力動機の特徴
・責任を与えられることを楽しむ傾向がある。
・他者からの働きかけより、他者をコントロールして影響力を与えようする。
・競争心が激しく、地位や身分を重視する。
・成果よりも信望を得たり、他者に影響力を行使することにこだわる。

親和動機の特徴
・人の役に立とうと努力する。
・他者から好かれたいという願望が強い。
・心理的な緊張状況に弱い傾向がある。

以上の3つの動機を提唱後、回避動機が付け加えられました。
回避動機の特徴
・失敗や困難な状況を回避しようとする。
・適切な目標をあえて避ける。
・周りに合わせようとする。

以上より、達成動機に当てはまるものは2。

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02

正解は2です。

達成動機とは、人が課題に向き合う時、ある基準や目標を立てて、課題を解決しようとします。基準や目標を決めてそれを成し遂げようする動機を達成動機といいます。達成動機の高低は、個人差があります。

1:達成動機の高い人は、自分の取り組んだ課題に失敗すると、その原因を運などの外的要因のせいにしませんので、誤りです。
達成動機の高い人は、失敗した原因は自分の努力や能力が足りなかったと考えます。運などの外的要因のせいにするのは達成動機の低い人です。

2:達成動機の高い人は、高い目標を設定し、困難な課題に果敢に挑戦しようとしますので正解です。
達成動機の高い人は、困難を自分の努力で乗り越えられると信じる傾向がありますので、困難な課題に果敢に挑戦できるのです。

3:達成動機の高い人は、失敗も成功も自分の判断の結果であると考えますので、自分が下した決定に対する責任も重視します。よって誤りです。

4:達成動機の高い人は、高い目標を設定するだけではなく、その目標の達成にも責任を持つ傾向にあります。目標を達成しやすくするために、一緒に働く同僚には親しみより有能さを望むと考えられます。よって誤りです。

5:達成動機の高い人は、自分の挙げた成果は自分の努力や能力の結果と考える傾向にありますので、成果を気にします。よって誤りです。

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03

正解は2です。

1.達成動機の高い人は、自分が取り組んだ課題に失敗すると、その原因を自分などの内的要因のせいにします。

2.達成動機の高い人は、高い目標を設定し、困難な課題に果敢に挑戦しようとします。

3.達成動機の高い人は、自分が下した決定に対する責任を重視します。

4.達成動機の高い人は、親しみのもてる人よりも、有能な人を選びます。

5.達成動機の高い人は、自分が挙げた成果を気にします。

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04

正解は2です。

達成動機とは、自身で価値のある目標を設定し、何としてでも成し遂げたいという高い意欲を満たすために、自身の行動を引き起こすきっかけを作るものです。達成動機には個人差があります。

1、達成動機の高い人は、うまくいかなかった原因を内的要因に帰します。

2、高い目標を設置し、困難な課題に挑戦しようとします。

3、達成動機の高い人は、自分の行った結果に対して、フィードバックを求める傾向があります。

4、達成動機の高い人は、効率的にやろうとし、結果を求める傾向が強いことから、有能な人を選ぶことが多いと考えられます。

5、達成動機の高い人は、自分が挙げた成果については、迅速なフィードバックを得ることを好みます。

以上のことから、正解は2です。

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