精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
心理学理論と心理的支援 問89
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問89 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、学習の形成における洞察学習の例として、正しいものを1つ選びなさい。
- 孵化し首をのぞかせたハイイロガンは、最初に凝視したものを親だと思い込み、凝視したものの後追い行動を始めた。
- 檻に入れられたネズミが、檻の中にあるレバーを押すと餌が出ることを知った後、ネズミはレバー押し行動を増加させた。
- 大人が人形を攻撃した後にほうびをもらう場面の映像を幼児に見せると、人形などのおもちゃのある部屋にいる、その幼児の行動は、より攻撃的になった。
- 狭い箱に入れられた猫は脱出しようとしていろいろ試みたが、紐を引っ張ると出口が開くことを覚えた後は、箱に入れられるとすぐに紐を引っ張った。
- 檻の中で天井に吊るされたバナナを取りたいチンパンジーは、すぐさま箱をバナナの下に引き寄せ、その上に登って、手にした棒でバナナをたたき落とした。
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この過去問の解説 (4件)
01
1:孵化したハイイロガンが最初に凝視したものを親だと思い込み後追い行動を始めたというのは刷り込み(インプリンティング)の記述です。よって誤りです。
刷り込みは、生まれたばかりの動物、特に鳥類に多く見られる一種の学習でローレンツにより見出されました。
2:檻に入れられたネズミが、檻の中にあるレバーを押すと餌が出ると知った後、レバー押し行動を増加させたというのはオペラント条件づけの記述です。
オペラント条件づけは、ある行動をした時どのような環境となったかを経験することで、環境に適応するような行動を学習することです。スキナーによって体系化されました。
3:大人が人形を攻撃した後にほうびをもらう映像を見せられた幼児が攻撃的なったというのは、観察学習の記述です。よって誤りです。
観察学習は、他者の行動を観察することで本人が実体験しなくてもその行動様式を学習することです。バンデューラにより提唱されました。
4:狭い箱に入れられた猫が脱出しようと試みるうちに紐を引くと出口が開くと覚え、その後は箱に入れられるとすぐに紐を引いたというのは、試行錯誤学習の記述です。よって誤りです。
試行錯誤学習は、色々な方法を用いて失敗を繰り返すうちに上手くいったものを学習していくことでソーンダイクが発表しました。
5:檻の中で天井に吊るされたバナナが取りたいチンパンジーが箱を引き寄せ、その上に登り手にした棒でバナナをたたき落としたというのは、洞察学習の記述です。よって正解です。
洞察学習は、問題解決に向けて自分の置かれている状況や利用できそうな道具などを踏まえて見通しを立てて行動することです。ケーラーによって提唱されました。
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02
記述にあるように、5が正解。
ちなみに…
1.ローレンツの提唱した刷り込みの実験についての記述。
2.スキナーの行ったオペラント条件付けの実験についての記述。
3.バンデューラの観察学習の実験についての記述。
4.ソーンダイクが発表した試行錯誤学習について。オペラント条件付けの元になった考え方としても有名。
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03
1.ローレンツによるインプリンティング(刷り込み)の例です。
2.スキナーによるオペランド条件づけの例です。
3.バンデューラによる観察学習の例です。
4.ゾーンダイクによる試行錯誤学習の例です。
5.ケーラーによる洞察学習の例です。これが正答です。
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04
正解は5です。
1、この記述は「刷り込み」に関するものです。ローレンツによって提唱され、初期の社会体験がのちの発達に影響を与えるとしています。
2、この記述は「オペラント条件付け」に関するものです。ネズミの自発的行動によって、解決方法を見つけるものです
3、この記述は「観察学習(モデリング)」に関するものです。同じ場面を見ただけで、直接報酬をもらわなくても同様の行動をします。
4、この記述は「試行錯誤」に関するものです。あれこれ失敗しながら、徐々に満足のいく反応が得られる行動をとるようになります。
5、この記述は「洞察学習」に関するものです。解決に対してひらめいたり、見通しを立てることによって学習していきます。
以上から、正解は5です
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