精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
保健医療サービス 問154
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 保健医療サービス 問154 (訂正依頼・報告はこちら)
救急医療の場面において、医療ソーシャルワーカーが医療ソーシャルワーカー業務指針にのっとって行う業務に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
(注)医療ソーシャルワーカー業務指針は、平成14年11月29日に改定されたものである。(厚生労働省健康局長通知)
(注)医療ソーシャルワーカー業務指針は、平成14年11月29日に改定されたものである。(厚生労働省健康局長通知)
- 患者の身元が不明な場合には、警察に通報する義務がある。
- 患者が医療費の支払いに困窮している場合には、福祉、保険等関係諸制度を活用できるように援助する。
- 患者が医療上の指導を受け入れない場合には、その理由となっている心理的・社会的問題の解決に向けて援助を行う。
- 継続治療が必要な場合には、同一病院での入院を推奨する。
- 家族が混乱している場合には、治療内容を説明する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
医療ソーシャルワーカーとは、保健医療分野のソーシャルワーカーであり、主に保健医療機関において、社会福祉の立場から患者さんやその家族の抱える心理的・社会的な問題の解決、調整を援助し、社会福祉の促進を図ります。
1:医療ソーシャルワーカー業務指針では、身元不明な患者の警察への通報義務はありません。よって誤りです。
2:患者が医療費の支払いに困窮している場合は、入院、外来を問わず、社会福祉、社会保険等の機関と連携しながら福祉、保険等の諸制度を活用できるように援助することが業務指針に示されています。よって正解です。
3:業務指針に「診断、治療を拒否するなど医師等の医療上の指導を受け入れない場合に、その理由となっいる心理的・社会的問題について情報を収集し、問題の解決を援助すること。」とあります。よって正解です。
4:業務指針に「退院・退院後においても引き続き必要な医療を受け、地域の中で生活することができるよう、患者のニーズを把握し、転院のための医療機関、退院・退所後の介護保険施設、社会福祉施設等利用可能な地域の社会資源の選定を援助すること。なお、その際には、患者の傷病・障害の状況に十分留意すること。」とあります。よって誤りです。
同一病院への入院の推奨ではなく、患者の状況に応じた適切な機関の選定のための支援が大切です。
5:治療内容の説明は、医師の業務となりますので誤りです。業務指針には「診断、治療内容に関する不安がある場合に、患者、家族の心理的・社会的状況を踏まえて、その理解を援助すること。」とあります。医師の説明を受けた後のフォローが医療ソーシャルワーカーの役割となります。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
02
1.医療ソーシャルワーカー業務指針において、警察への通報義務は記載されていません。
2.患者が医療費の支払いに困窮している場合には、福祉、保険等関係諸制度を活用できるように援助することが書かれています。
3.患者が医療上の指導を受け入れない場合には、その理由となっている心理的・社会的問題の解決に向けて援助を行うことが書かれています。
4.継続治療が必要な場合であっても、患者のニーズをふまえた対応を行うことが望ましいといえます。
5.治療内容の説明は医師が行います。その説明を援助、補助する場合であっても家族の混乱が落ち着くのを待って説明することが望ましいといえます。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
03
・療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
・退院援助
・社会復帰援助
・受診・受療援助
・経済的問題の解決、調整援助
・地域活動
1、警察への通報は、業務指針に定められていません。
2、医療費の支払いに困窮している場合は、様々な制度を活用して、経済的問題の解決につなげることが定められています
3、医療上の指導を受け入れるよう援助すること、心理社会的な問題の解決は医療ソーシャルワーカーの業務指針に含まれいています
4、継続治療の必要がある場合は、入院に限らず通院や他の方法も含めて、支援することが求められます。
入院に限るのではなく、あくまでも患者さんの意思を踏まえたうえで支援することが求められます。
5、治療内容の説明は、医師が行います。なお、それに伴って心理社会的援助が必要になった場合は、医療ソーシャルワーカーが援助を行います。
以上から、正解は2と3です。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問153)へ
第18回(平成27年度)問題一覧
次の問題(問155)へ