精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神疾患とその治療 問6

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

次の精神疾患と症状の組合せのうち、適切なものを1つ選びなさい。
  • 血管性認知症 ----- せん妄
  • うつ病 ----- 誇大妄想
  • 統合失調症 ----- 健忘
  • 強迫性障害 ----- パニック発作
  • 全般性不安障害 ----- 情動脱力発作

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.血管性認知症の症状に、せん妄があります。

2.誇大妄想はうつ病の症状ではありません。誇大妄想は躁病や統合失調症で見られます。

3.健忘は統合失調症の症状ではありません。

4.パニック発作は強迫性障害の症状ではありません。強迫性障害は動作や思考を繰り返してしまうのが主症状です。

5.情動脱力発作は全般性不安障害の症状ではありません。情動脱力発作は睡眠障害の一つであるナルコレプシーで見られる症状です。

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02

正解は1になります。
血管性認知症の特徴として、夜間せん妄やまだら認知症、感情失禁などがあります。

2 うつ病では貧困妄想や微小妄想などが認められることがあります。誇大妄想は、統合失調症や躁病で認められることがあります。

3 健忘は解離性障害などで認められ、統合失調症の症状としては当てはまりません。統合失調症の症状では、知覚障害や思考障害、自我の障害などが当てはまります。

4 パニック発作は動悸、息切れ、しびれなどの自律神経症状を伴うことが多く、パニック障害や不安障害などに多くみられます。強迫性障害では、不安や不快を伴う強迫観念から強迫行為を引き起こす強迫状態がみられます。

5 情動脱力発作は非器質性の過眠症であるナルコレプシーの症状としてあげられます。その他、ナルコレプシーには、金縛りなどの睡眠麻痺、入眠時の幻覚などがみられることが多いです。

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03

1、血管性認知症は、脳梗塞や脳出血によっておこる認知症で、できることとできないことがはっきり分かれるのが特徴です。
 血管性でも、突然あらわれるせん妄によって症状が悪化することがあります。

2、うつ病では、誇大妄想ではなく、罪業妄想や心気妄想、貧困妄想がおきるのが特徴です。
 誇大妄想は、統合失調症や躁病でみられます。

3、統合失調症は、幻聴や幻覚が見られる陽性症状と、感情鈍麻などの陰性症状が特徴的にみられます。
 健忘は、解離性障害や認知症で見られます。

4、強迫性障害は、自分の意思に反して、不合理なイメージによって、何度も同じ行為を繰り返してしまうのが特徴です。
 パニック発作は、不安障害やパニック障害に見られる症状で、不安から起きる動悸や息切れといった症状が特徴です。

5、全般性不安障害は、状況に関係なく不安が襲い、日常生活に影響を及ぼす病気です。
 情動脱力発作は、ナルコレプシーの症状で、感情の高ぶりによって全身の力が抜けてしまう状態です。

以上から、正解は1です。

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