精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神疾患とその治療 問9

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、認知療法の用語として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 転移
  • 催眠
  • 自動思考
  • 絶対臥褥
  • 自由連想

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.転移とは、クライエントが支援者に向けて個人的な感情等を持つことをいいます。フロイトの精神分析に基づく心理療法の用語です。認知療法の用語ではありません。

2.催眠は、催眠療法で用いられます。認知療法では用いられません。

3.認知療法は、考え方や認知のクセともいえる自動思考に気づき、対処していくものです。自動思考は認知療法の用語として正しいです。

4.絶対臥褥(ぜったいがじょく)は、森田療法で用いられる用語で、一定期間個室で一切何もせずに横になっている期間を指します。認知療法の用語ではありません。

5.自由連想は、フロイトの精神分析に基づいた自由連想法で用いられる用語です。認知療法は、一定のテーマを決めてその事に対する考え方を分析していくもので、自由に連想するというものではありません。

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02

正解は3になります。
認知(行動)療法は物事に対する受け止め方において、自動思考として生じる否定的な認知のパターンを修正していく治療法です。

1 転移とは、クライエントが本来重要な人物に対して向けるべき感情を、セラピストに向かって再体験することです。精神分析療法において、患者の心に浮かんだ連想から分析していく過程のなかで、フロイトが提唱した概念です。

2 催眠とは催眠療法の際に起こる意識が変容した状態のことをいいます。認知療法では催眠は使用されません。

4 絶対臥褥は森田正馬によって考案された森田療法に関連するワードです。森田療法では主に神経症に対して、絶対臥褥、軽・中・重の作業を通して、自らの心的態度の改善を目指します。

5 自由連想とはフロイトの自由連想法に関連するワードです。クライアントは言葉を与えられ、自由に連想していく過程から、抑圧されている心理状態を解明しようとする精神分析法です。

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03

1、転移は、患者が治療者に対して起こす感情のことを指します。心理学者のユングが提唱したものです。

2、催眠は、日常的な意識状態以外の状態を指します。催眠療法や自律訓練法などで、リラックス状態を作る際に使われます。

3、自動思考は、自分の意思とは関係なく出てくる思考のことです。
 認知療法を通して、否定的な感情が出た時に、どんな自動思考がおきてるかを確認する作業を目標にします。

4、絶対臥褥は、森田療法のひとつで、入院し始めの一定時期、安静にしている状態を指します。

5、自由連想とは、心に浮かんだままの考えを連想していき、心理的抑圧を解明していくもので、フロイトの精神分析で使われるものです。

以上から、正解は3です。

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