精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神保健の課題と支援 問11
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問題
第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
発達と心理に関する理論や学説と、それらと関係が深い人物に関する次の組合せのうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 発生的認識論 ----- エリクソン(Erikson, E.)
- 対人関係論 ----- ハヴィガースト(Havighurst, R.)
- 成熟優位説 ----- サリヴァン(Sullivan, H.)
- 心理社会的発達理論 ----- ピアジェ(Piaget, J.)
- 愛着(アタッチメント)理論 ----- ボウルビィ(Bowlby, J.)
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この過去問の解説 (3件)
01
1.発生的認識論と関係が深いのは、ピアジェです。エリクソンは心理社会的発達理論と関係が深い人物です。
2.対人関係論と関係が深いのは、サリヴァンです。ハヴィガーストは発達理論との関係が深い人物です。
3.成熟優位説と関係が深いのは、ゲゼルです。サリヴァンは対人関係論と関係が深い人物です。
4.心理社会的発達理論と関係が深いのは、エリクソンです。ピアジェは発生的認識論と関係が深い人物です。
5.愛着(アタッチメント)理論と関係が深いのは、ボウルビィです。
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02
ボウルビィ(Bowlby, J.)は愛着(アタッチメント)理論を唱え、生後2年ほどの時期が大切で、人格形成に影響を及ぼすとしました。
1 発生的認識論を唱えたのはピアジェ(Piaget, J.)です。子どもの認知発達について、⑴感覚運動期⑵前操作期⑶具体的操作期⑷形式的操作期の段階について分類し、順番に発達すると考えました。 エリクソン(Erikson, E.)は4番の選択肢と関連があります。
2 対人関係論を唱えたのはサリヴァンです。サリヴァンは人の行動は対人関係上の問題解決のために行われ、その行動の真理は心の中ではなく、人と人との関係性の中にあると考えました。
ハヴィガースト(Havighurst, R.)は健全な発達を遂げるためには個人が学んでいかなければならない発達課題があると論じました。
3 成熟優位説はゲゼル(Gesell,A)が唱えました。ゲゼルは発達において準備性(レディネス)の重要性を唱え、成熟してからの訓練の方が効果的であると考えました。
4 心理社会的発達理論(ライフサイクル理論)はエリクソン(Erikson, E.)が唱えました。エリクソン(Erikson, E.)は人間の生涯を8つの段階に分類し、それぞれの発達課題を心理的、社会的にまとめました。
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03
2、対人関係論は、主要な他者(親や友人など)との交流が発達に影響を与えるとする考え方で、サリヴァンが提唱したものです。
3、成熟優位説は、遺伝的に組み込まれたプログラムが発達に重要な要素を占めるという考え方で、ゲゼルが提唱したものです。
4、心理社会的発達理論は、ライフサイクル理論とも呼ばれ、年齢別に8つの発達課題があると提唱しました。提唱者はエリクソンです。
5、愛着理論は、親密さを現す理論で、子どもの場合、一人の大人と親密な関係を維持することが心理的精神的に正常発達していくと考えられるもので、提唱したのはボウルビィです。
以上から、正解は5です。
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