精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神保健の課題と支援 問17
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問題
第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
厚生労働省の患者調査に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 医療施設に入院している患者には面接による調査を行う。
- 患者を対象とする前向きコホート調査である。
- 統計法に基づく調査の一つである。
- DSM-5に基づいて疾病分類を行っている。
- 国勢調査に合わせて実施される。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.患者調査は、医療施設の管理者が記入する方法によって行われます。
2.前向きコホート調査とは、疾病にかかる前に調査を開始するものです。患者調査は、医療施設を利用する患者をしているため、疾病にかかった後の調査であり、前向きコホート調査とはいえません。
3.患者調査は統計法に基づく調査の一つです。
4.患者調査は、ICDに基づいて疾病分類が行われています。
5.患者調査は3年に1回行われるもので、国勢調査に合わせて実施されるものではありません。
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02
×2 . 患者を対象とする悉皆調査(全員への調査)及び標本調査(人数当たりの数をランダムに選んで調査対象とする)です。前向きコホート調査は、同一の対象者について追跡調査を行います。患者調査の対象となる患者は。毎回同一ではありません。
〇3 . 統計法は国で定められた全国的な施策のための調査を定めた法律で、国勢調査や患者調査もこれに該当します。なお、統計の方法を統計法と呼ぶこともありますが、ここでは法律の統計法を指しています。
×4 . 患者調査は、DSM-5ではなく、ICD(国際疾病、障害及び死因の統計分類)に基づいて疾病分類を行っています
×5 . 国勢調査は総務省統計局により5年に1回行われています。一方で、患者調査は厚労省により3年に1回医療施設静態調査と同時に実施されています。
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03
2、前向きコホート調査は、同じ人を二回以上調査することによって追跡していく調査です。
患者調査は、傷病の状況等の実態を明らかにする調査で、追跡調査ではありません。
3、患者調査は、無作為抽出した医療機関を利用した患者を調査であり、統計的な調査です。
4、患者調査は、DSMではなくICDを適用して分類しています。
5、患者調査は、3年に1回行われるのに対し、国勢調査は5年に1回行われます。
以上から、正解は3です。
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