精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問29

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

精神科医療チームにおける多職種連携のモデルや機能に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
  • インターディシプリナリ・モデルは、他のモデルより課題達成のために多職種間で役割を横断的に共有することが多い。
  • マルチディシプリナリ・モデルは、階層構造の中で医師の指示・指導の下に各職種がそれぞれの専門性を発揮する。
  • トランスディシプリナリ・モデルは、階層性はないが各職種の役割はおおむね固定されている。
  • メンテナンス機能は、目的の一致、役割と責任の相互確認及び情報共有を基本にチームの維持を図ることである。
  • タスク機能は、チームの中に生じる誤解や葛藤に対応するコンフリクトマネジメントをすることである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2、4です。

1.課題達成のために多職種間で役割を横断的に共有することが多いのは、トランスディシプリナリ・モデルです。

2.マルチディシプリナリ・モデルは、階層構造の中で医師の指示・指導の下に各職種がそれぞれの専門性を発揮します。

3.階層性はないが各職種の役割はおおむね固定されているモデルは、インターディシプリナリ・モデルです。

4.メンテナンス機能は、目的の一致、役割と責任の相互確認及び情報共有を基本にチームの維持を図ることです。

5.チームの中に生じる誤解や葛藤に対応するコンフリクトマネジメントをすることは、メンテナンス機能です。タスク機能は、チームの目的達成や課題遂行の機能です。

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02

多職種連携はクライエント支援に関与するさまざまな専門職の有機的な協力関係です。

×1 . インターディシプリナリ・モデルは、カンファレンスやケア会議などのようにそれぞれが平等に各専門性の枠内で発言しつつ、それを超えての包括的な議論がなされます。

〇2 . マルチディシプリナリ・モデルは、階層構造の中で医師の指示・指導の下に各職種がそれぞれの専門性を発揮します。医療チームの場合、このタイプが多いです。

×3 . トランスディシプリナリ・モデルは、スポーツチームのように役割固定性が低く、全体の動きや必要性に合わせて役割を交代します。

〇4 . メンテナンス機能は、目的の一致、役割と責任の相互確認及び情報共有を基本にチームの維持を図ることです。 オリエンテーション、コミュニケーション、リーダーシップからなります。

×5 . タスク機能は、チームの目的達成、あるいはそのための課題を遂行していく機能で、「課題の明確化」、「課題の設定」、「課題の分析」、「計画の策定」、「仮説の検証」という流れで作業していきます。

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03

1、この記述は、トランスディシプリナリ・モデルのことです。
インターディシプリナリモデルは、1人1人の課題が異なることが多く、目標志向的な要素が強くなります。介護支援サービスが代表的です。

2、マルチディシプリナリーモデルは、医師を頂点とする階層構造のことで、それぞれの専門性を発揮することで機能します。

3、トランスディシプリナリーモデルは、役割を固定せずに多職種間で役割を交代するなど、横断的に共有することが多く、精神科デイケアが代表的です。

4、メンテンナンス機能は、チームの維持、強化、関係の補修することを指します。コミュニケーションや情報共有などがあたります。

5、タスク機能は、課題や目標達成するための機能です。課題を明確化して目標設定し、遂行していくための機能です。
コンフリクトマネジメントは、メンテナンス機能に入ります。

以上から、正解は2と4です。

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