精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問41

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

精神科リハビリテーションの評価と計画策定に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 長期目標は、具体的で現実的なものを選別して設定する。
  • 計画には、障害の理解に向けた周囲への働きかけも含まれる。
  • 資源評価には、本人の問題解決技能の評価も盛り込む。
  • 機能評価は、本人ができていないことに焦点化する。
  • 計画の目標は、日常生活動作(ADL)の改善におく。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.長期目標は、具体的で現実的なものにこだわらず、本人の希望に沿ったものを設定することが望ましいといえます。

2.計画には、障害の理解に向けた周囲への働きかけも含まれます。

3.資源評価と本人の問題解決技能は関係ありません。

4.機能評価は、本人ができることに焦点化します。

5.計画の目標はADLの改善だけでなく、疾病の管理や生活環境の改善といった多方面から策定されます。

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02

×1 . 精神科リハビリテーションの長期目標は、5~10年後に達成したい目標で、本人の動機づけを高める目的もあるので、実現性の高くないものを設定する場合もあります。「具体的で現実的なものを選別して設定する」のは短期目標です。 

〇2 . 精神科リハビリテーションの計画には、技能開発と資源開発のふたつの種類があります。資源開発においては、家族、職場、学校、住居、施設などに働きかけます。設題の障害の理解に向けた周囲への働きかけも含まれます。

×3 . 本人の問題解決技能の評価は、上記の「技能開発」に当たります。 資源評価としては、総合目標達成のために必要な支援(人や場所、もの、活動など)の有無を確認します。

×4 . 機能評価は、本人ができていないことに焦点化するだけではなく、「できる機能」についても焦点を当て、評価します。

×5 . 計画の目標は、利用者のニーズの実現です。日常生活動作(ADL)の改善は、技能開発にあたるので、目標はそれだけではありません。

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03

本設問は精神科リハビリテーション計画策定方法や評価について問われている問題です。精神科リハビリテーションは「リカバリー」と「レジリエンス」の視点を持ち、実施する事が重要となります。

選択肢1. 長期目標は、具体的で現実的なものを選別して設定する。

不適切です。長期目標は、将来なりたい自分の姿や過ごしたい生活についての希望を盛り込みます。選択肢の内容は短期目標設定の説明となっています。

選択肢2. 計画には、障害の理解に向けた周囲への働きかけも含まれる。

適切な内容です。患者自身を取り巻く周囲に対して働きかけ、支援体制を築く事も計画策定に含まれます。

選択肢3. 資源評価には、本人の問題解決技能の評価も盛り込む。

不適切です。選択肢の内容は「技能開発」に含まれる内容です。

選択肢4. 機能評価は、本人ができていないことに焦点化する。

不適切です。機能評価は、本人が「出来ている」事に焦点を当てて行われます。

選択肢5. 計画の目標は、日常生活動作(ADL)の改善におく。

不適切です。計画の目標は患者自身のニーズを満たす事を目的に立案されるため、必ずしも日常生活動作の改善に絞ったものにはなりません。

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