精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神保健福祉に関する制度とサービス 問63

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉に関する制度とサービス 問63 (訂正依頼・報告はこちら)

障害者基本法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 施策の総合的かつ計画的な推進を図る目的で障害福祉計画が規定されている。
  • 差別の禁止に関する規定は「障害者差別解消法」に伴い削除された。
  • 判断能力に不安がある人の日常的な金銭管理を支援する事業が規定されている。
  • 障害者を障害者政策委員会の委員に任命できると規定されている。
  • 障害の定義に治療方法が確立していない疾病を含むことが明記されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

障害者基本法は、1993年(平成5年)に成立し、2004年(平成16年)、2011年(平成23年)に改正されました。

×1 .障害福祉計画が規定されているのは、2005(平成17)年に規定された障害者総合支援法です。

×2 .差別の禁止に関する規定は「障害者差別解消法」(2013年(平成25年)に伴い制定されたものです。

×3 .「判断能力に不安がある人の日常的な金銭管理を支援する事業が規定されている」日常生活自立支援事業は、社会福祉法の規定によるものです。

〇4 . 「障害者を障害者政策委員会の委員に任命できると規定されている」のは、障害者基本法第33条です。

×5 . 「障害の定義に治療方法が確立していない疾病(難病)を含むことが明記されている」のは、障害者総合支援法(2012(平成24)年に成立)で、2017年現在、対象の特定疾患は358です。

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02

正解は4です。

1.障害福祉計画が規定されているのは、障害者基本法ではなく障害者総合支援法です。

2.障害者基本法における差別の禁止に関する規定は、障害者差別解消法の成立後も残っています。

3.判断能力に不安がある人の日常的な金銭管理を支援する事業が規定されているのは、日常生活自立支援事業です。

4.障害者基本法の第三十三条の2に規定されています。

5.「治療方法が確立していない疾病を含む」といった定義は障害者基本法には明記されていません。

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03

本設問は障害者基本法の内容を問う問題になっていますが、他の障がい者関連の法律の内容をおさえておく事で正答に結びつける事が可能となります。似たような用語が登場するため、間違わないよう注意が必要です。

選択肢1. 施策の総合的かつ計画的な推進を図る目的で障害福祉計画が規定されている。

不適切です。障害福祉計画は障害者総合支援法第88条に規定されています。似た用語で障害者基本計画については第11条に規定があります。

選択肢2. 差別の禁止に関する規定は「障害者差別解消法」に伴い削除された。

不適切です。障害者基本法第4条に差別の禁止についての規定があります。

選択肢3. 判断能力に不安がある人の日常的な金銭管理を支援する事業が規定されている。

不適切です。選択肢の内容は日常生活自立支援事業における事業内容の一つです。日常生活自立支援事業は社会福祉法に規定されています。

選択肢4. 障害者を障害者政策委員会の委員に任命できると規定されている。

適切な内容です。障害者基本法第33条に規定されています。

選択肢5. 障害の定義に治療方法が確立していない疾病を含むことが明記されている。

不適切です。障害者基本法における障害の定義は、身体障害・知的障害・精神障害(発達障害を含む)・その他心身の障害の事を指しています。

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