精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
人体の構造と機能及び疾病 問84

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問84 (訂正依頼・報告はこちら)

感染症に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 疥癬の他者への感染を予防するために、患者の使用した食器の消毒を行う。
  • 結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。
  • ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、水や食べ物を通して感染する。
  • デング熱は、マダニを介して感染する。
  • C型肝炎ウイルスの感染予防には、ワクチンが実用化されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.疥癬は皮膚に触れることで感染します。感染の予防には、患者の使用した衣類の消毒などを行います。

2.結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染します。

3.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染経路は、性行為、血液や血液製剤、母子感染です。水や食べ物を通して感染することはありません。

4.デング熱は、蚊を介して感染します。

5.C型肝炎ウイルスはワクチンが実用化されていません。C型肝炎ウイルスの感染予防には、感染している人の血液に触れないようにすることが大切です。

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02

×1 . 疥癬は、ヒゼンダニによる皮膚病です。虫であるため、食器は普通に扱ってよいです。他者への感染は多くないですが、高齢者や免疫力が下がっている場合などで感染する可能性があります。皮膚の接触や、まれに寝具や衣類を通して感染します。

〇2 . 結核は、空気感染なので、集団感染の危険性が高く注意が必要です。

×3 . ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、エイズは、性行為による粘液感染、血液感染、母子感染の3つの可能性がありますが、空気感染、飲食物、日常接触での感染例はありません。

×4 . デング熱は、蚊によって感染します。

×5 . C型肝炎ウイルスの感染予防には、ワクチンが実用化されていません。感染経路は、輸血や針刺しなどによる血液感染です。

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03

1.誤り。疥癬は衣類やタオル類などを通じて感染します。そのため、施設で発生することが多々あります。痒みが強いことが特徴で治療は内服・塗り薬を中心に使用します。そのため設問の食器の消毒は疥癬とは関係がありません。

2.正しい。結核は以前であれば多く見られていましたが現代では少なくなりました。結核菌による空気感染が原因です。

3.誤り。HIVは体液(性行為・血液感染(輸血等))が主となっています。母子感染も見られますが水や食べ物を通じての感染は見られません。

4.誤り。デング熱はデングウイルスによる感染です。マダニに噛まれるとSFTS(重症熱性血小板減少症候群)になるそうです。
このように設問はわざと別の単語に替えて出題される事もありますので、しっかり覚えましょう。

5.誤り。肝炎にはA,B,C型肝炎があり、それぞれ感染経路、予防法などが違います。C型肝炎にはワクチンが実用化されていません。この機会に他のA,B型肝炎についても整理をしておきましょう。

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