精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
人体の構造と機能及び疾病 問85

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

生活習慣病に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 発症に生活習慣の関与が強いのは、2型糖尿病よりも1型糖尿病である。
  • アルコール摂取量は、メタボリックシンドロームの診断基準に含まれる。
  • 生活習慣病の発症に、遺伝要因は関与しない。
  • 喫煙は、膀胱がんの危険因子の一つである。
  • 身体活動レベルの増大は、生活習慣病の発症リスクを上げる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.発症に生活習慣の関与が強いのは、2型糖尿病です。

2.アルコール摂取量は、メタボリックシンドロームの診断基準に含まれません。

3.生活習慣病の発症には、遺伝要因も関与しています。

4.喫煙は、膀胱がんの危険因子の一つです。

5.身体活動レベルの増大は、生活習慣病の発症リスクを下げます。

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02

1.誤り。1型糖尿病は若年者に多く自己免疫異常などでインスリン分泌が低下した状態です。
2型糖尿病は高齢者に多く主に肥満などの生活習慣により引き起こされます。網膜症、神経障害、腎症は糖尿病の三大合併症です。

2.誤り。メタボリックシンドロームは内臓脂肪蓄積(腹囲の面積)があるかどうかに加え血清脂質異常、血圧高値、高血糖の中から2項目以上が当てはまれば診断基準となります。動脈硬化になりやすいです。アルコール摂取量はメタボリックシンドロームの診断基準とは関係ありません。

3.誤り。生活習慣病予防は遺伝も関係しています。他に肥満、飲酒、運動不足等も指摘されています。

4.正しい。喫煙(ニコチン・タールなど)は膀胱がんだけではなく肺がんにも影響します。

5.誤り。身体活動レベルの増大は生活習慣病の発症リスクを下げます。身体活動レベルの低下が発症リスクを上げます。このように語尾だけ違う設問パターンもあるのでしっかり問題を読み解きましょう。

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03

×1 . 発症に生活習慣の関与が強いのは、2型糖尿病です。1型糖尿病は、自己免疫を基礎にしたβ細胞の破壊が原因で若年発症しやすく、2型糖尿病は、遺伝要因と肥満や運動不足、過食などの環境因子が関連しあって発症すると言われています。

×2 . アルコール摂取量は、メタボリックシンドロームの診断基準に含まれません。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満に加え「血清脂質異常、血圧高値、高血糖のうち項目」を診断基準とします。

×3 . 生活習慣病は、生活習慣が発症要因に深く関与している疾患の総称です。同じような生活習慣を持っていても発症する人とそうでない人がいて、遺伝的な要因も大きいとされています。

〇4 . 喫煙は、多くの生活習慣病の危険因子ですが、膀胱がんもその一つです。
喫煙の習慣は、がん、循環器疾患、呼吸器疾患、妊娠出産への影響も大きいです。

×5 . 身体活動レベルの増大により、生活習慣病の発症リスクを下げることが出来ます。身体活動不足は、危険因子です。

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