精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
社会理論と社会システム 問97

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

人間のライフサイクルに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ライフサイクルとは、歴史的出来事が与えた各コーホートへの影響の過程を指す。
  • ライフサイクルとは、世代間の形態転換を指す。
  • ライフサイクル上の社会化とは、乳幼児期から青年期までの過程を指す。
  • ライフサイクルとは、結婚した夫婦が子どもを育て死別するまでの過程を指す。
  • ライフサイクルとは、各段階に固有の発達課題を達成していく過程を指す。

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この過去問の解説 (3件)

01

ライフサイクル(人生周期)は、もともとは、精神分析医のエリク.H.エリクソンの概念で、出生後の人生には発達課題があり、乳児期、幼児期初期、幼児期、学童期、青年期、成人期初期、成人期後期、老年期それぞれの段階を経ていくという理論構成となっています。

×1 . コーホートとは、同じ時期に出生した統計的集団のことを指します。
しかしながら、ライフサイクルとは、個人の一生の発達に関するものであり、歴史的出来事が集団全体に対して影響したことの過程ではありません。

×2 . 世代間の比較をしているわけではなく、ライフサイクルは、個人の成長から死に至る過程を意味します。

×3 . ライフサイクル上の社会化とは、乳幼児期から青年期までのみならず、一生を通じて展開されます。

×4 . ライフサイクルとは、結婚した夫婦が子どもを育て死別するといった限定した時期ではなく、一生を通じた個人の過程です。

〇5 . ライフサイクルとは、各段階に固有の発達課題を達成していく過程を指します。

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02

1.誤り。ライフサイクルとは人生の経過を円環に描いて説明したものです。
出生から始まり入学卒業結婚出産などのステージを経て死となります。そのため、歴史的出来事が与えた各コホートへの影響過程の事ではありません。

2.誤り。選択肢1の説明の通り世代間の形態転換を指すものではありません。

3.誤り。ライフサイクル上の社会化は幼年期、青年期、そして成人期以降も社会化は継続しますので誤りです。

4.誤り。選択肢1の説明通り結婚した夫婦が子供を育て死別するまでの過程ではありません。

5.正しい。ライフサイクルは発達心理学者のエリクソンが「ライフサイクルその完結」で取り上げてから広まるようになりました。
人生は8つの段階がありそれぞれ解決すべき課題があるとしました。

以上により選択肢5が正解となります。

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03

正解は5です。

1.コーホートとは、ある一定期間に生まれた人の集合です。ライフサイクルは、生まれてから死ぬまでの過程に着目します。歴史的出来事が集団に与えた影響を見るものではありません。

2.ライフサイクルは人が生まれて死ぬまでの過程に着目します。世代間を見るものではありません。

3.ライフサイクル上の社会化とは、社会に適応することを学ぶ過程をいいます。青年期以降も社会化を経験するため、適切な回答とはいえません。

4.ライフサイクルは人が生まれて死ぬまでの過程に着目します。子どもを育てる過程に限定したものではありません。

5.ライフサイクルとは、各段階に固有の発達課題を達成していく過程を指します。

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