精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
地域福祉の理論と方法 問113
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問題
第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 地域福祉の理論と方法 問113 (訂正依頼・報告はこちら)
イギリスの各種の報告書における地域福祉に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- シーボーム報告(1968年)は、社会サービスにおけるボランティアの役割は、専門家にできない新しい社会サービスを開発することにあることを強調した。
- エイブス報告(1969年)は、地方自治体がソーシャルワークに関連した部門を統合すべきであることを勧告した。
- ウォルフェンデン報告(1978年)は、地方自治体の役割について、サービス供給を重視した。
- バークレイ報告(1982年)は、コミュニティを基盤としたカウンセリングと社会的ケア計画を統合した実践であるコミュニティソーシャルワークを提唱した。
- グリフィス報告(1988年)は、コミュニティケアの基礎となるナショナル・ミニマムの概念を提唱した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.社会サービスにおけるボランティアの役割は、専門家にできない新しい社会サービスを開発することにあることを強調したのは、エイブス報告です。
2.地方自治体がソーシャルワークに関連した部門を統合すべきであることを勧告したのは、シーボーム報告です。
3.ウォルフェンデン報告では、多様なサービス供給を重視する福祉多元主義をとりました。
4.バークレイ報告は、コミュニティを基盤としたカウンセリングと社会的ケア計画を統合した実践であるコミュニティソーシャルワークを提唱しました。
5.グリフィス報告は、「国民保健サービスとコミュニティケア法」の基礎となりました。ナショナル・ミニマムの概念はウェッブ夫妻により提唱され、ベヴァリッジ報告に用いられました。
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02
特にシーボーム報告は過去にも沢山出題されていますので要注意です。
1.誤り。説明文はエイブズ報告の内容です。
シーボーム報告は1968年イギリス Fシーボームを中心に行われたものです。
2.誤り。説明文はシーボーム報告の内容です。エイブズ報告は1969年社会サービスにおけるボランティアの役割について調査検討した報告のことです。
3.誤り。ウォルフェンデン報告は福祉多元主義についての報告です。民間組織の将来のあり方について検討されています。
4.正しい。バークレイ報告はソーシャルワーカーの役割と任務について再検討を行った報告です。
5.誤り。グリフィス報告はコミュニティケアのあり方についての報告です。
コミュニティケアについて地方自治体が責任をもつ等が書かれています。
以上により選択肢4が正解となります。
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03
本設問においては、イギリスで提唱された各報告書について問われています。様々な社会情勢や背景と併せて覚えておくと良いでしょう。
不適切です。選択肢の内容はエイブス報告の内容となっています。シーボーム報告は、分野別に提供されていた福祉サービスを、包括的に提供できるよう部局を統合する事を提言したものとなります。
不適切です。選択肢の内容はシーボーム報告の内容となっています。エイブス報告はボランティアの役割は、専門家にできない新しい社会サービスの開発する事であるという事が書かれています。
不適切です。ウォルフェンデン報告ではオイルショックによって公的福祉の実施が困難になった背景から、民間組織やボランティアによる福祉の提供や、福祉に対する国家の役割の縮小などが提唱されています。
適切な内容です。バークレイ報告においてはコミュニティソーシャルワークの提唱と、コミュニティソーシャルワーカーの役割が提言されています。
不適切です。ナショナル・ミニマムとは国民に対して国が保障する最低限度の生活の事を言います。ウェッブ夫妻によって提唱された理論であり、その達成に向けた社会保障制度を創設すると掲げたのはベヴァリッジ報告です。
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