精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
人体の構造と機能及び疾病 問1
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問題
第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
標準的な身体の成長と発達に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 生後2か月までに、首がすわる。
- 生後3か月までに、座位保持ができる。
- 生後6か月までに、乳歯が生えそろう。
- 生後6か月までに、大泉門は閉鎖する。
- 生後18か月までに、一人で歩くことができる。
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この過去問の解説 (4件)
01
1. 首がすわるのは3~4か月頃です。
2. 座位保持ができるようになるのは、7~9か月頃です。
3. 乳歯は6か月頃から生え始めますが、生えそろうのは2歳半~3歳頃です。
4. 大泉門とは、乳幼児の額あたりにある頭蓋骨の隙間のことです。
これは大人にはない隙間で、赤ちゃんが狭い産道を通る際に骨同士を重ね合わせて頭を小さくして生まれてくるため、また、脳が成長するに合わせて頭蓋骨も成長できるようサイズ調整するために開いていると言われています。
この大泉門が閉鎖するのは、1歳半(18か月)頃です。
5. 正解です。歩くことができるようになるのは、平均して1歳前後、遅い子で1歳半(18か月)頃です。
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02
一般的に、粗大運動は胴体や四肢を使った運動で進化の過程といえます。
本問題では、首がすわる・座位保持・歩く動作が関連しています。
一方、微細運動は腕や手を使った動作となっています。
発語文字通り、言葉を扱うようになる過程です。
この問題では粗大運動についてと、各機能の発達が問われています。
なお乳幼児の定義ですが、乳児は生後0歳~満1歳未満、幼児は満1歳から小学校就学までとなります。
×1 生後2か月までに、首がすわる。
→首が座るのは3~4か月とされています。
生後2か月で見られるものは、追視・手かざしによる反射把握となります。
×2 生後3か月までに、座位保持ができる。
→座位保持は7~9か月とされています。
支え座りであっても、5~6か月ごろと言われており、寝返りをうてるようになる時期が5~6か月ととされています。
×3 生後6か月までに、乳歯が生えそろう。
→乳歯は6か月ごろから生え始め、生えそろうのは2歳半~3歳と言われています。
なお、永久歯への生え変わりは、6歳ごろから12歳にかけてとされています。
×4 生後6か月までに、大泉門は閉鎖する。
→大泉門は1歳半ごろになってから閉鎖すると言われています。
大泉門は乳幼児に見られる頭蓋骨の隙間で、前頭骨と頭頂骨に挟まれた部分となります。
出産の際に乳児が頭部を小さくして産道を通り抜けるため、また脳の成長に合わせた形で必要な機能だとされています。
なお、小泉門と呼ばれる部位(前頭骨と後頭部のすきま)もあり、こちらは生後3か月程度で閉鎖するとされています。
◎5 生後18か月までに、一人で歩くことができる。
→乳幼児の発育では、おおむね一人歩きができるようになるのは1歳半(18か月)とされているので、この選択肢が正解です。なお、ハイハイは8か月、つかまり立ちは9~10か月、ひとり立ちが1歳となります。
なお、走る能力は2歳で身につくとされています。
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03
1.誤答
赤ちゃんの首がすわるのは生後3ヶ月~4ヶ月頃が目安です。
赤ちゃんの運動機能は「体の中心→末端」「頭→足」といった順に徐々に発達していきます。そのため首のすわりは赤ちゃんにとって最初の発達となります。
2.誤答
座位保持は、「おすわり」のことです。
赤ちゃんが一人で座位保持をすることができるのは生後6ヶ月~7ヶ月頃です。
まずは、生後3ヶ月頃に首がしっかり座った後に「寝返り」「うつぶせ」「仰向けで足を手で掴む」など背中の筋肉が発達していき、その後、座位保持ができるようになります。
3.誤答
乳歯(20本)が生えそろうのは2歳6か月ごろが目安です。
生後6か月頃には下の前歯が生えはじめ、その後、上の前歯、奥歯といった順で乳歯20本が生えそろっていきます。
4.誤答
大泉門が閉鎖するのは、生後1歳半(18ヶ月)頃が目安です。
大泉門は前頭部の真ん中にある3枚の骨の隙間にあるひし形のくぼみです。
赤ちゃんは出産時にこの3枚の頭の骨を重なり合わせて狭い産道を通ってきます。そのため、大泉門は成長とともに閉鎖していきます。
5.正答
乳児の発達は個人差が大きいのですが、標準的な目安として生後10か月頃から18か月頃にまでには一人で歩けるようになります。
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04
1.×です。首が座る目安は、生後3ヶ月から4ヶ月です。
2.×です。一人で座ることが出来るようになるには、7ヶ月から8ヶ月程度かかります。歯が生え始めるのもこの時期です。
3.×です。乳歯が全てはえそろうのは、2歳半から3歳までです。
4.×です。大泉門は1cmから4cmほど空いており、1歳6ヶ月ほどで閉鎖する。
5.〇です。伝い歩きなどは1歳まで、設問のとおり一人歩きは1歳6ヶ月程度でできます。
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