精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
人体の構造と機能及び疾病 問2

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問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

人体の各器官に関する次の記述のうち、解剖学的に正常なものを1つ選びなさい。
  • 頸椎は12個の骨で構成される。
  • 頸動脈は体表から触知できる。
  • 大腸は空腸と回腸に分けられる。
  • 右肺は2つの肺葉からなる。
  • 胃は横隔膜の上にある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「2」です。

1. 頸椎の骨の数は7個です。人の背骨は33個の脊椎骨からなり、上から頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎5個、尾椎4個です。

2. 正解です。頸動脈(首の動脈)は体表から蝕知可能なので、脈を取る際に首で取ることがあります。脈は通常、橈骨動脈(手首)で取りますが、脈圧が低いと橈骨動脈では拍動を感じにくくなります。そうした際には、より心臓に近い頸動脈(首)や上腕動脈(肘の内側)で拍動を確認します。

3. 大腸は、盲腸、結腸、直腸からなります。胃から運ばれてきた食物は十二指腸、空腸、回腸からなる小腸を通り、大腸を経由して肛門に運ばれます。

4. 右肺は上葉、中葉、下葉の3つに分かれています。左肺は上葉、下葉の2つに分かれています。心臓がやや左寄りにあるため、右肺に比べ左肺は少し小さくなっています。

5. 横隔膜は肺のすぐ下にあり、横隔膜の収縮・拡張と、肋骨が広がったり縮んだりする運動によって肺の容積が変化して、呼吸を行っています。胃は横隔膜の下に接するように位置しています。

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02

正解は2です。

1.頸椎の骨の数は7個。12個あるのは、頚椎の下に存在する「胸椎」です。

2.頸動脈は、大動脈からの血液を脳に流すのに欠かせない、頸部の太い動脈です。体表から触知でき、脈の測定に用いられることがあります。

3.水分などを吸収し、便を作る働きを持つ大腸。大腸は、盲腸・結腸・直腸に分けられます。また、小腸は十二指腸・空腸・回腸に分けられます。

4.左右一対に存在する肺は、それぞれ「肺葉」というブロックに分かれています。左肺は上葉・下葉、右肺は上葉・中葉・下葉から成ります。

5.胃は通常、横隔膜の下に位置しています。横隔膜には食道が通る穴があり、その穴から胃の一部が飛び出してしまう症状を「食道裂孔ヘルニア」といいます。

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03

正答【2】

1.誤答 
頸椎は7個の骨で構成されていて、椎間板、椎間関節、靭帯により連結されています。頸椎の働きは頭を支えて、頭部が前後左右に動くようにしていることと、脊髄を脊柱管内で保護しています。

ちなに脊椎の主要な骨格である椎骨は、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎5個、尾椎3~5個に分けられています。


2.正答 
頸動脈は体表から触知することができます。
総頚動脈の上半部は、甲状軟骨の外後方に拍動を触れることができます。下半部は胸鎖乳突筋に覆われているので触知することはできません。


3.誤答 
大腸は、盲腸、結腸、直腸に分けられます。
大腸とは、右下腹部の小腸終末部から肛門までの1~1.5m、小腸より太い直系5~8㎝の管状臓器です。盲腸は、袋状の部分で虫垂があります。結腸は、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分かれています。直腸はS状結腸から肛門までの約20cmの部分を指します。


4.誤答 
右肺は、右肺は上葉、中葉、下葉の3つに分かれていて左肺よりも少し大きくなっています。一方、左肺は、上葉、下葉の2つに分かれ、心臓が少し左側にある分右肺よりも小さくなっています。
肺は左右に一つずつあり、呼吸から酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する役割を担っています。


5.誤答 
胃は胸部と腹部の堺である横隔膜の左下の位置にあり、腹腔の左上部の大部分を占めています。

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