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精神保健福祉士の過去問 第20回(平成29年度) 人体の構造と機能及び疾病 問3

問題

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世界保健機関( WHO )の活動に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
   1 .
アルマ・アタ宣言では、プライマリヘルスケアの重要性が示された。
   2 .
リハビリテーションという言葉を初めて用いた。
   3 .
憲章前文の中で、健康とは、身体的、精神的、社会的、政治的に良好な状態であると定義した。
   4 .
国際疾病分類であるICIDHを策定した。
   5 .
健康寿命とは、健康上の問題で制限されることなく仕事ができる期間と定義した。
( 第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問3 )
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この過去問の解説 (3件)

37
正答は「1」です。

1. 正解です。1978年、当時のソ連のアルマ・アタで開催された第一回プライマリヘルスケアに関する国際会議で採択された宣言です。
プライマリヘルスケア(PHC)とは、健康をすべての人の基本的な人権でありその達成過程への住民の主体的参加や自己決定権を保障するものです。混同し易いものとして、オタワ憲章があります。
オタワ憲章は1986年にカナダの首都オタワで開催された第一回世界ヘルスプロモーション会議でまとめられたものです。ヘルスプロモーションとは「人々が自らの健康をコントロールし改善できるようにするプロセス」のことです。
アルマ・アタとプライマリヘルスケア、オタワ憲章とヘルスプロモーションの関係について整理して覚えておくと安心です。

2. リハビリテーションという言葉が医学的に使われ始めたのは、第一次世界大戦中のアメリカが始まりと言われています。その後、第二次世界大戦後、全米リハビリテーション協議会によって1943年に定義されています。

3. 世界保健機関憲章では、健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない、とされています。

4. 国際疾病分類の略語はICD(International Classification of Diseases)です。ICIDHは1980年に発表された国際障害分類ですが、障害やできないことに焦点を当てるのではなく、できることに焦点をあてるべきとの考え方に基づき、2001年に国際生活機能分類ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)に改定されています。

5. 健康寿命とは、平均寿命から日常的・継続的な医療・介護に依存して生きる期間を除いた期間、と定義されています。2000年にWHOが提唱しました。

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7
正解は1です。

1.アルマ・アタ宣言は、1978年にWHOによって採択された宣言です。第六条によると、プライマリヘルスケア(PHC)とは、「実践的で、科学的に有効で、社会に受容されうる手段と技術に基づいた、欠くことのできないヘルスケアのこと」とされています。
プライマリヘルスケアは国家の保健システムの中心的機能を果たすとともに、地域社会に寄り添った保健サービスにも欠かせない概念です。

2.リハビリテーションという言葉は、負傷したり障害を負ったりする兵士が多発した第一次世界大戦中に使われ始めたと言われています。

3.世界保健機関憲章によると、健康とは身体的、精神的、社会的に良好な状態のことを指します。
また、こうした健康の水準は、宗教や政治信条、人種などによって差別されることなく保たれなければなりません。

4.国際疫病分類とは、WHOが死因や疾病の発生を明らかにするために用いた国際統計分類のことで、『ICD』と略されます。
また、『ICIDH』は1980年に国際障害分類として発表されましたが、「障害のマイナス面だけでなく、プラス面(できること)にも焦点を充てるべき」という考えより、2001年に『ICF』へと改定されています。

5.WHOが定義した健康寿命とは、健康上の問題で制限されることなく日常生活が送れる期間を指します。寝たきりや認知症などの期間は含まれません。

2
正答【1】

1.正答 
WHOが1975年にプライマリケアという言葉を使い始め、1978年アルマ・アタ宣言で、プライマリヘルスケアの重要性が示されまいた。
プライマリヘルスケア(PHC)は、すべての人にとって健康を、基本的な人権として認め、その達成の過程において、住民の主体的な参加や自己決定権を保障する理念であり、方法・アプローチです。


2.誤答
リハビリテーションの語源は、「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」などの意味を持ち、WHOがリハビリテーションを定義する以前から使われています。
WHOは、1981年に「リハビリテーションとは、能力障害あるいは社会的不利を起こす諸条件の悪影響を減少させ、障害者の社会統合を実現することを目指すあらゆる手段を含むものである」と定義しています。


3.誤答 
WHO憲章では、「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」と定義しています。政治的に良好な状態とは定義していません。


4.誤答 
国際疾病分類はICDであり現在、ICD(10版)が使用されています。
ICIDHは、1980年にWHOが提起した「国際障害分類」です。現在では、2001年に改訂された国際生活機能分類(ICF)が中心となっています。


5.誤答 
平均寿命は、「寝たきり」や「認知症」といった看護や介護を要する期間を含むため、「平均寿命=生涯の健康な時期」というには大きな開きがあります。そのため、平均寿命から「寝たきり」や「認知症」など介護状態の期間を差し引いた期間として、「健康寿命」という新しい寿命の指標を世界保健機関(WHO)が提唱しました。

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間です。

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