精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
保健医療サービス 問70
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問題
第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 保健医療サービス 問70 (訂正依頼・報告はこちら)
2008年度( 平成20年度 )から2015年度( 平成27年度 )における日本の医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 国民医療費に占める後期高齢者医療費の割合は、増加している。
- 国民医療費の国民所得に占める比率は、減少している。
- 国民医療費に占める入院外医療費の割合は、増加している。
- 国民医療費の公費による財源別負担割合は、国庫の負担割合よりも地方の負担割合の方が高い。
- 国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は、入院外医療費の割合よりも高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
× 2 . 国民医療費の国民所得に占める比率は、増加しています。
× 3 . 国民医療費に占める入院医療費の割合は、増加しています。
× 4 . 国民医療費の公費による財源別負担割合は、国庫の負担割合の方が地方の負担割合よりも高く、2:1程度違います。
× 5 .診療種類別にみると、医科診療医療費は30兆461億円(構成割合70.9%)、そのうち入院医療費は15兆5,752億円(同36.8%)、入院外医療費は14兆4,709億円(同34.2%)となっています。歯科診療医療費は2兆8,294億円(同6.7%)、薬局調剤医療費は7兆9,831億円(同18.8%)、入院時食事・生活医療費は8,014億円(同1.9%)、訪問看護医療費は1,485億円(同0.4%)、療養費等は5,558億円(同1.3%)となっています。
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02
高齢化によって高齢者の割合も多くなるので、国民医療費に占める後期高齢者医療費の割合は、増加傾向にあります。
2 国民医療費の国民所得に占める比率は11.16%
(2013(平成25)年度)から11.20%(2014(平成26)年度)と増加傾向にあります。
3 国民医療費に占める入院外医療費の割合は、その年度によってわずかに減少している年もあるため、増加しているとは言い切れません。
4 国民医療費の公費による財源別負担割合は、地方の負担割合(13.0%)よりも国庫の負担割合(25.8%)の方が高くなっています。(数値は平成26年度のものです。)
5 国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合(17.9%)は、入院外医療費の割合(34.3%)よりも低くなっています。(数値は平成26年度のものです。)
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03
1.正答
2008年度(平成20年度)から2015年度(平成27年度)における医療費の総額は、年々増加しています。後期高齢者医療費も同様で、増加しています。2008年度は10兆4,273億円(30.0%)、2015年度は14兆255億円(33.1%)となっています。
2.誤答
国民医療費の国民所得に占める比率は、2008年(平成20年度)は「9.56%」に対して、2015年(平成27年度)は「10.91%」となっており、増加しています。
3.誤答
診療別医療費は6種類(医科・歯科・薬局・入院食事、生活・訪問看護・療養費)に分けられます。「入院外医療費」とは、このうち、「医科診療医療費(入院外・入院)」における入院外医療費があてはまります。
国民医療に占める入院外医療費は、2008年(平成20年)では12兆6247億円(36.3%)に対して2015年(平成27年度)では、14兆4709億円(34.2%)と、減少しています。
4.誤答
国民医療費の公費による財源別負担割合見てみると以下の通りです。
2008年(平成20年)「国庫」25.1%、「地方」12.0%
2015年(平成27年)「国庫」25.7%、「地方」13.2%
国庫負担より地方負担のほうが低くなっています。
5.誤答
国民医療費に占める2015年(平成27年)の「入院概医療費」と「薬局調剤医療費」の割合は、入院概医療費 14兆4709億円(34.2%)に対し、薬局調剤医療費 7兆9831億円(18.8%)と、薬局調剤医療費のほうが低くなっています。
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