精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神疾患とその治療 問84
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問題
第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
中枢神経とその機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 前頭葉では、空間や身体の認知が行われる。
- 頭頂葉では、意欲や意志の統合が行われる。
- 側頭葉では、言語の理解が行われる。
- 辺縁系では、筋緊張の調整が行われる。
- 大脳基底核では、自律神経系の統合が行われる。
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この過去問の解説 (3件)
01
×2 . 意欲や意志の統合が行われるのは、前頭葉が中心となります。
〇3 . 側頭葉では、言語の理解が行われます。
×4 . 筋緊張の調整が行われるのは、脳幹、大脳基底核等となります。
×5 . 自律神経系の統合が行われるのは、脳幹(視床下部)です。
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02
1.誤答
空間や身体の認知を行うのは「頭頂葉」です。
前頭葉は、大脳の一番前にある部分です。
大脳は優位半球と劣位半球とに分かれます。
優位半球は「思考、自発性、感情、性格、理性など」の中心となるため、病気やけがなどにより障害されると、これらの機能の低下が起こります。
しかし、劣位半球側の前頭葉が障害されても症状は何も出ないことが多いです。
2.誤答
意欲や意志の統合が行うのは「前頭葉」です。
頭頂葉は、中心溝のすぐ後方にあたり、身体の感覚機能を認識したり、複雑な動作、計算などをする働きがあります。頭頂連合野といわれ、高次脳機能を司る脳です。頭頂葉が病気やけがで障害されると、失認・失行という症状が現れます。
3.正答
側頭葉では、言語の理解が行われます。
側頭葉は、聴覚認知、言語の受容、視覚的な記憶、言語的な記憶および感情に不可欠な働きをしています。側頭葉が障害されると、言葉の記憶や言語の理解能力が著しく障害されるウェルニッケ失語(感覚性失語)がみられます。
4.誤答
辺縁系とは、側頭葉の内面にある扁桃体と海馬によって構成され、情動や記憶に深く関わりのある「大脳辺縁系」のことです。筋緊張の調整が行われることはありません。
5.誤答
自律神経系の統合を行うのは「間脳」です。
視床や視床下部が含まれる間脳は、自律神経の調節や体温維持、情動、摂食、概日リズム調整などの生命維持に欠かせない働きを担っています。
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03
1.空間や身体の認知が行われるのは、頭頂葉です。
2.意欲や意思の統合が行われるのは、前頭葉です。
3.側頭葉では、言語の理解が行われます。
4.筋緊張の調整が行われるのは、小脳です。
5.自律神経系の統合が行われるのは、辺縁系です。
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