精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神疾患とその治療 問89
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問題
第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問89 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、患者と初めて面接を行うときの対応として、適切なものを1つ選びなさい。
- 患者よりも先に家族から話を聞く。
- 机を間にして真正面に向かい合って行う。
- 可能な限り専門用語を用いて面接記録を記載する。
- できるだけ「閉じられた質問」で面接する。
- 情報を得ることよりも患者との信頼関係を築くことを重視する。
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この過去問の解説 (3件)
01
×2 . 物理的に可能であれば、机を間にして真正面に向かい合って行うよりも、机の90度前に位置するほうが比較的圧迫感がなく、話しやすいと言われています。
×3 . 専門用語を駆使する前に、患者自身の言葉を用いて面接記録を記載することが望ましいです。
×4 . 「はい・いいえ」のような「閉じられた質問」と自由な回答を求める「開かれた質問」がありますが、面接場面では、それらを効果的に組み合わせて、情報を得ていきます。
〇5 . 今後の治療のためには、情報を得ることよりも患者との信頼関係(ラポール)を築くことを重視することが大切です。
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02
1.患者と初めて面接を行うときには、家族よりも先に患者から話を聞く方が、信頼関係を構築する観点で望ましいといえます。
2.患者と面接を行うときには、机を間にして真正面に向かい合って行うよりも、90度の位置関係の方が緊張感を持ちにくいと言われています。
3.面接記録には、患者の言葉や様子をありのままに記載することが望ましいといえます。
4.面接を行うときには、「閉じられた質問」だけではなく、「開かれた質問」も使用し、情報を得ていきます。
5.患者と初めて面接を行うときには、情報を得ることよりも、患者との信頼関係を築くことを重視します。
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03
1.誤答
面接では、最初に患者に話を聞きます。
家族からの情報もとても重要ですが、先に家族から話を聞いてしまうと、患者は自分の思いとは違うことを言われているのではないかという不安や不快感を感じ、治療関係に悪影響を及ぼします。
2.誤答
心理的に机を間にして真正面に向かい合うと緊張感を抱きやすくなります。
面接では、机の角をはさみ斜めに対峙するか、並んで座るようにすると緊張感を抱かせず、患者は話しやすくなることが多いです。
3.誤答
面接記録を記載する際には、できる限り患者や家族の言葉に基づいて記載していきます。
4.誤答
面接での質問の方法には、「はい・いいえ」で答えられる「閉じられた質問(一問一答型)」と「具体的に・どうして」など相手に答えを委ねる「開かれた質問(自由表現型)」があります。
面接では、「どのような・どうして・具体的に」など開かれた質問をすることで、患者の主観に基づく情報を得ることができます。
そのため、閉じられた質問だけでなく、両者を上手に使い分けることが重要です。
5.正答
面接で最も重要とされるのは、患者との信頼関係を構築することです。
特に治療初期には、情報収集よりも相手の話の聞き役などになり、信頼関係を築くことを重視することで、その後の面接や治療がスムーズに進みます。
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