精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神疾患とその治療 問88
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問題
第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、1日の中で症状が顕著に変動することが特徴である精神疾患として、正しいものを1つ選びなさい。
- アルツハイマー型認知症
- レビー小体型認知症
- 統合失調症
- 全般性不安障害
- 急性ストレス障害
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この過去問の解説 (3件)
01
〇2 . レビー小体型認知症 は、大脳皮質にレビー小体と言われる物質が蓄積する病気ですが、虫が這っているような幻視や体が動きにくくなるパーキンソン病に似た症状が現れます。日内変動が大きく、症状がよくなったり悪くなったりしやすいです。
×3 . 統合失調症は、以前は精神分裂症と言われていた病気です。
×4 . 全般性不安障害は、いろんな事が気になって心身の不調や不眠を訴えたりする病気です。
×5 . 急性ストレス障害(ASD)は、身近な人の死などとてもショックな事柄を経験したのちに、フラッシュバックや過覚醒などの一過性の障害です。それが長期化するとPTSD(心的外傷後ストレス障害)となります。
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02
1日の中で症状が顕著に変動することを「日内変動」といい、うつ病(症状が朝に最も強く現れ夕方には軽減)や、夜間せん妄(周囲が暗くなると症状が増悪する)などの疾患でみられます。
1.誤答
アルツハイマー型認知症では、記憶障害や見当識障害、実行機能障害、思考能力の低下などの症状がみられます。症状は進行性ですが、顕著な日内変動はみられません。
2.正答
レビー小体型認知症の特徴には、幻視とパーキンソン症状があります。認知レベルを含めた病像の日内変動の大きさも特徴的な症状です。
3.誤答
統合失調症には、陽性症状(幻覚、妄想など)と陰性症状(感情の平板化、意欲減退など)の二相性の症状があります。
「急性期」には陽性症状が活発になり、「回復期」「維持期」といった経過をたどり陰性症状に移行します。これらの過程は数か月にわたりみられるため、日内変動が特徴とはいえません。
4.誤答
全般性不安障害は、漠然とした不安が慢性的に続くことによって、身体症状や精神症状が現れ、日常生活に支障をきたします。持続的に不安があり、症状の変動はあまり見られません。
5.誤答
急性ストレス障害は、身体的・精神的にトラウマになる圧倒的な出来事(外傷的出来事)を経験して間もなく、フラッシュバック、不安、緊張、めまい、不眠などの症状が始まり日常生活に支障をきたしますが、日内変動が顕著とは言えません。症状は1カ月未満で消失します。
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03
1日の中で症状が顕著に変動することが特徴であるのは、レビー小体型認知症です。その他のものは、症状が変動することが顕著に特徴的だとはいえません。
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