精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問116

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問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問116 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題に答えなさい。

〔 事例 〕
Hさん( 22歳、精神保健福祉士 )は大学を卒業し、4月から精神科病院に勤務している。就職後3か月間、各病棟での研修と各職種からの説明を受けることによって、病棟機能とその役割、各職種の業務を知り、病院組織についての理解が進んだ。その後、相談室主任であるJさん(42歳、精神保健福祉士)担当の病棟に配属され、分からないことがあると尋ねることができ、少しずつではあるが業務が行えるようになってきた。

次のうち、Hさんの成長を促したものを表す用語( 略語 )として、正しいものを1つ選びなさい。
  • IPE
  • CBT
  • IMR
  • FPE
  • OJT

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「5」です。

1. IPE(Interprofessional education)は他職種連携教育で、様々な専門職が連携・協働する医療分野で、チーム医療についての教育を行うことです。

2. CBT(Computer Based Training)とは、コンピューターを使った訓練・学習の教育プログラムのことです。


3. IMR(Illness Management and Recovery)とは、精神疾患を持つ患者自身が、リカバリーの目標を設定し、自己管理を行いながらリカバリーするための知識や技術を習得していくプログラムのことです。

4. FPE(Family Psyco Education)は家族心理教育で、当事者家族に障害や疾病の正しい知識を身につけてもらい、障害や疾病によいる諸問題への対象法を学んでもらうことです。

5. 正解です。OJT(On-the-Job Training)は、実際の職場で教育担当者と一緒に実務を行うことで訓練を行う方法です。

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02

正解は5です。

1.IPE(InterProfessional Education)は、専門職連携教育と呼ばれ、専門職の垣根を越えて研修や教育が行われることです。Hさんは、各職種からの説明を受けてはいるものの、配属後は同じ職種のJさんに教育を受けていることからOJTの方が適切な用語といえます。

2.精神保健福祉分野でよく登場するCBTは、認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy)が一般的です。研修等で使われるCBTには、コンピュータを利用した学習(Computer Based Training)という意味もありますが、事例ではどちらも該当しません。

3.IMR(Illness Management and Recovery)とは、疾病管理とリカバリーに関するプログラムのことをいいます。事例に該当するものではありません。

4.FPR(Family Psycho-Education)とは、家族心理教育のことです。事例に該当するものではありません。

5.OJT(On the Job Training)とは、職場内で就業しながら行われる研修や教育のことをいいます。事例における説明として最も適切といえます。

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03

正解は、 です。

1 IPE(InterProfessional Education)とは、専門職連携教育を意味し、医師・看護師・作業療法士など、さまざまな専門職が協働する医療分野で、お互いの職種の理解や連携を深めていく学習法です。

2 CBT(Cognitive Behavior Therapy)とは、認知行動療法を意味します。精神療法として行うものですので、問題文には不適切です。

3 IMR(Illness Management and Recovery)とは、精神疾患を持つ当事者自身が、リカバリーの目標を設定し、習得していくプログラムのことです。問題文には不適切です。

4 FPE(Family Psyco Education)とは、家族心理教育を意味し、当事者家族に障がいや疾病の正しい知識の習得していただくことや心理的サポートを提供することによって、家族の負担を軽減する手法です。問題文には不適切です。

5 OJT(On the Job Training)は、職場での実践を通じて経験のある担当者と一緒に実務を行うことによってスキルを身につけていく育成手法です。主任であるJさんから教育を受けることができているため適切です。

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