精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問120

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問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問120 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、我が国の精神保健福祉に関するものとして、正しいものを1つ選びなさい。
  • 谷中輝雄が提唱した「ごく当たり前の生活」の実現とは、他の人々と同様の生活を実現することである。
  • 「札幌宣言」では、精神科ソーシャルワーカーの実践目標として精神障害者の社会的復権を掲げた。
  • 精神保健福祉士は、精神障害者の人権と福祉の増進を図る専門職として、1995年( 平成7年 )の「精神保健福祉法」に規定された。
  • 1980年代以降の実践に影響を与えた「生活モデル」は、病理・診断・治療の視点を重視している。
  • 「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」による地域生活支援体制の強化では、支援者の意向に即したサービスの利用が求められている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「2」です。

1. 谷中輝雄が「ごく当たり前の生活」という言葉に込めた意味は、その人らしい生活、という意味です。

2. 正解です。札幌宣言では「精神障害者の社会的復権と福祉のための専門的・社会的活動を進める」ことを基本方針としました。

3. 精神保健福祉士は1997(平成9)年に制定された精神保健福祉士法に規定されています。

4. 生活モデルとは、人と環境の相互作用に焦点を当てたモデルです。病理・診断・治療の視点を重視しているのは医療モデルです。

5. 「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」は、厚生労働省が2009(平成21)年に、今後の精神保健医療福祉の在り方等に関する検討会で打ち出したものです。その中の「地域生活支援体制の強化」では、支援者ではなく精神障害者・家族の視点に立った支援体制の構築が求められています。

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02

正解は2です。

1.谷中輝雄が提唱した「ごく当たり前の生活」の実現とは、「他の人々と同様」の生活ではなく。「精神障害者のありのまま」の生活を認めるということです。

2.「札幌宣言」では、精神科ソーシャルワーカーの実践目標として精神障害者の社会的復権を掲げました。

3.精神保健福祉士が規定されたのは、1997年の精神保健福祉士法です。

4.病理・診断・治療の視点を重視しているのは、医療モデルです。

5.支援者ではなく、本人の意向に即したサービスの利用が求められています。

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03

正解は、 です。

1 谷中輝雄が提唱した「ごく当たり前の生活」は、その人らしい生活ということです。

2 記述の通りです。

3 精神保健福祉士は、1997(平成9)年の「精神保健福祉士法」に規定されました。

4 記述は「医療モデル」についてです。「生活モデル」とは、人と環境の交互作用の視点を重視しています。


5 支援者ではなく、当事者の意向に沿ったサービスの利用が求められています。

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