精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問121

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問121 (訂正依頼・報告はこちら)

精神科リハビリテーションの原則に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 発病前の状態に戻すことを到達点とする。
  • 回復期への移行とともに速やかに開始する。
  • 特定の技法やプログラムを基本とする。
  • 個人の社会生活技能の改善と環境面での支援開発を行う。
  • 障害支援区分を基準に実施する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.発病前ではなく、必要とされる環境における行動の改善を目指します。

2.回復期の前から開始します。

3.特定のものではなく、さまざまな技法やプログラムを用います。

4.個人の社会生活技能の改善と環境面での支援開発を行います。

5.障害支援区分ではなく、個々の状態や希望に合わせて実施します。

参考になった数30

02

正答は「4」です。

アンソニーによる精神科リハビリテーションの基本原則は、下記の9項目です。
①最大の焦点は、精神障害を持つ人の能力の改善である
②必要とする環境での当事者の行動が改善されること
③様々なテクニックを駆使する臨機応変のものである
④精神障害を持つ人の、職業上の予後を改善すること
⑤精神科リハビリテーションの構成要素として希望が不可欠である
⑥自立につながるための熟慮したうえでの依存
⑦当事者の参加が望ましい
⑧当事者の技術開発と環境的支援開発の二大介入
⑨薬物療法は、必要条件ではあるが十分条件ではない

その他、当事者参加、個別性の重視、ソーシャルインクルージョン、早期介入、多職種や家族・市民との統合的アプローチ、地域社会との連携、EBPやVBPの概念などを、ポイントとして押さえておくと理解が深まります。

1. 発病前の状態に戻すことではなく、精神疾患・障害を持ちながらその人らしく生活していくことを目的としています。

2. 精神科リハビリテーションは早期介入が効果が高いと考えられており、回復期を待たずに、発症後早期の介入を行います。

3. 様々なテクニックを駆使する臨機応変のものです。

4. 正解です。当事者の技術開発と環境的支援開発が二大介入とされています。

5. 障害支援区分で画一的に行うのではなく、個別性を重視して、当事者の希望や状況、生活環境に即した形で実施します。

参考になった数16

03

正解は、 です。

1 発病前の状態に戻すことではなく、当事者が生活している環境で満足して生活できることを目標としています。

2 回復期ではなく、早期介入の効果が高いと言われています。

3 特定の技法やプログラムではなく、本人の状態や希望に合わせたさまざまな支援をすることが大切です。

4 記述の通りです。

5 障害支援区分ではなく、本人の状態や希望・環境などをアセスメントしながら行います。

参考になった数7