精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
人体の構造と機能及び疾病 問1

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

次の年齢のうち、エリクソン(Erikson, E.)の発達段階に関する理論にいう「アイデンティティ」が発達課題となる年齢として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 3歳
  • 7歳
  • 15歳
  • 30歳
  • 50歳

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この過去問の解説 (3件)

01

以下、選択肢ごとに解説します。

選択肢1. 3歳

×

幼児期前期にあたり、心理的課題は『自律性と羞恥心』。親から離れ自分でやりたいという“自立性”が育つ時期です。失敗と成功を重ねることで“意思”を獲得すると言われています。本人の自立心を尊重せず叱責を繰り返すと羞恥心が生まれ自信が持てなくなります。

選択肢2. 7歳

×

学童期にあたり、心理的課題は『勤勉さ対劣等感』。学習に対する楽しさから、自分の能力を獲得します。また、勉強が理解できないと劣等感が生まれます。劣等感を抱きながらも努力することで“自己効力感”を獲得できます。

選択肢3. 15歳

青年期にあたり、心理的課題は『アイデンティティー対アイデンティティーの混乱』。自分らしさとは何か?という混乱を生む時期です。自分という人間が分かるとアイデンティティーが確立され、自分の価値観を理解しながら行動することができます。

選択肢4. 30歳

×
初期成人期にあたり、心理的課題は『親密対孤立』。家族や学校とは違う環境から多くの人と関わりを持ち、恋愛・結婚などの経験から愛情を得ます。他者との関りが少ないと孤立をしてしまいます。

選択肢5. 50歳

×
壮年期にあたり、心理的課題は『ジェネラティビティー対停滞』。子育てや社会での人材育成を経験することで、自分以外の人間を育てることに生きがいを感じる時期です。自分本位な生き方を選択すれば、停滞に陥ってしまいます。

参考になった数31

02

エリクソン(Erikson, E.)はアメリカの発達心理学者です。

発達段階に関する理論において、
自我の成長過程を8つの段階に分けています。

1 遊戯期(3歳~5歳)の発達課題は「自発性対罪悪感」です。

2 学童期(5歳~12歳)の発達課題は「勤勉さ対劣等感」です。

3 青年期(13歳~20歳頃)は「自分は何なのか」と自身について悩む時期とされ、アイデンティティが発達課題と言われています。

4 成人期(20歳~40歳)の発達課題は「親密対孤立」です。

5 壮年期(40歳~65歳)の発達課題は「ジェネラティビティー対停滞」です。

参考になった数15

03

1:×
3歳は幼児期前期にあたり、
発達課題は「自律性」であるため不適となります。

2:×
7歳は学童期にあたり、
発達課題は「勤勉性」となるため不適となります。

3:○
15歳は青年期であり、
発達課題は「アイデンティティ」であるため適当です。

4:×
30歳は成人期であり、
発達課題は「親密性」であるため不適となります。

5:×
50歳は成人期後期であり、
発達課題は「世代性」であるため不適となります。

参考になった数10