精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
心理学理論と心理的支援 問12

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

ストレス対処法(コーピング)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 試験の結果が悪かったので、気晴らしのため休日に友人と遊びに出掛けた。これは、問題焦点型コーピングである。
  • 食事介助がうまくいかず落ち込んだが、先輩職員に具体的な方法を教えてもらった。これは、情動焦点型コーピングである。
  • 事例検討会で発表することになったが、うまくできるか心配になったので深呼吸をした。これは、問題焦点型コーピングである。
  • 残業が続き自分一人ではどうにもならなくなったので、上司に仕事の配分の見直しを依頼して調整してもらった。これは、情動焦点型コーピングである。
  • 利用者との面接がうまくいかなかったので、新しいスキルを身につけるため研修会に参加した。これは、問題焦点型コーピングである。

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この過去問の解説 (3件)

01

コーピングは問題焦点型・情動焦点型の2種類があります。

問題焦点型は、ストレスの原因になっている問題を解決して対処します。

一方、情動焦点型はその問題を解決するのではなく、
そこで生じたストレスをどう発散させるのかが焦点になります。

それを踏まえて、ストレス対処法(コーピング)の例から、答えを導いていきましょう。

1× 気晴らしのため休日に友人と遊びに出掛けたのは、情動焦点型です。

2× 先輩から具体的な方法を聞いて問題解決を図っているので、問題焦点型です。

3× 心配になって深呼吸したのは、情動焦点型です。

4× 上司にお願いして問題解決を行っているので、問題焦点型です。

5○ 苦手分野を研修で問題解決をする行為なので、問題焦点型です。

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02

解決したい問題と、問題によって発生している感情とのどちらに働きかけている解決方法なのかが基準になります。

1:×
情動焦点型コーピングです。

2:×
問題焦点型コーピングです。

3:×
情動焦点型コーピングです。

4:×
問題焦点型コーピングです。

5:○
問題文の通りです。

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03

1.× 設問は気晴らしのために行動をしているため、『情動焦点型コーピング』にあたります。問題焦点型コーピングとは、ストレスそのものと向かい合い、自己の努力や周囲の協力を得ながらストレスを発散することです。

2.× 先輩に具体的な方法を聞くことは『問題焦点型コーピング』にあたります。情動焦点型コーピングとは、ストレスの対象に対する自分の考え方や受け止め方を変えることでストレスを発散させることです。

3.× 深呼吸は気晴らしを意味するので、設問は『情動焦点型コーピング』の意味です。

4.× 設問では上司に仕事の配分を依頼していることから『問題焦点型コーピング』が正解です。

5.〇 新しいスキルを身に着けるために研修に参加することで、具体的な問題解決方法を見出しています。そのため設問の内容は『問題解決型コーピング』です。

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