精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
社会理論と社会システム 問19
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問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
社会集団に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 第一次集団とは、ある特定の目的のために人為的に作り出された組織である。
- フォーマルグループとは、企業や官庁のような一定の目的のために成文化された規則と命令系統を持つ組織である。
- ゲゼルシャフトとは、相互の感情や了解に基づく緊密な結び付きによる共同社会である。
- 準拠集団とは、共同生活の領域を意味し、典型的な例は地域社会である。
- コミュニティとは、特定の共通関心を追求するために明確に設立された社会集団である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1× 社会学者クーリーによって提唱された概念で、
家族や友人など親密な関係性で成り立つ集団を第一次集団といいます。
ある特定の目的のために人為的に作り出された組織は、
第二次集団に当たります。
2○ 正しいフォーマルグループの説明です。
一方、自助や共助によって成立する集団をインフォーマルグループと呼びます。
3× ゲゼルシャフトとは、選択意志を基礎とし、
ある特定の目的のために人為的に作り出された集団です。
選択肢はゲマインシャフトの説明になります。
4× 準拠集団とは自分の意識や態度を決定する時、基準とする集団を指します。
選択肢はコミュニティの説明になります。
5× コミュニティではなく、正しくは「アソシエーション」です。
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02
2.〇 フォーマルグループとは、会社や委員会などの中で制度化されている中で役割や地位が決められている集団のことです。
3.× ゲゼルシャフトとは、ドイツの社会学者テンニースが設定したもので、人間がある特定の目的を達成するために、作為的に形成した集団のことをいいます。
4.× 準拠集団とは、個々人が所属していると考えられる集団のことです。例えば家族・学校・友人関係・趣味など。サービスへの態度や購買意欲は、この準拠集団の影響からきていると言われています。
5.× コミュニティとは、同じ地域に住みながら利害を共にして、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている集団のことです。
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03
選択肢は第二次集団の説明です。
第一次集団とは目的を達成するための集団ではなく、自然と発生する集団のことであるため、
不適となります。
2:○
選択肢の通りです。
3:×
ゲマインシャフトの説明です。
「血(感情)のゲマインシャフト」「利益のゲゼルシャフト」と覚えましょう。
4:×
準拠集団とは個人の価値観に影響を与える集団のことです。
選択肢は一次集団の説明であるため、
不適となります。
5:×
選択肢はアソシエーションの説明であるため、不適となります。
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