精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
社会保障 問55
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問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 社会保障 問55 (訂正依頼・報告はこちら)
諸外国における医療や介護の制度に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
- アメリカには、全国民を対象とする公的な医療保障制度が存在する。
- イギリスには、医療サービスを税財源により提供する国民保健サービスの仕組みがある。
- フランスの医療保険制度では、被用者、自営業者及び農業者が同一の制度に加入している。
- ドイツの介護保険制度では、介護手当(現金給付)を選ぶことができる。
- スウェーデンには、介護保険制度が存在する。
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この過去問の解説 (3件)
01
解説は以下のとおりです。
(不正解)
アメリカでは、メディケア(65歳以上の高齢者や身体障害者などを対象にするもの)とメディケイド(低所得者を対象とするもの)が主な公的医療保険制度としてありますが、全国民を対象とする公的な医療補償制度はありません。よってこの場合適切ではありません。
(正解)
記載されている通りです。イギリスの医療補償制度はNHS(国民保健サービス)と呼ばれています。
(不正解)
フランスの医療保険制度は1階部分の基礎医療制度と2階部分の補足医療制度がありますが、1階部分の基礎医療制度は職域ごとに整備されています。よってこの場合適切ではありません。
(正解)
記載されている通りです。ドイツの介護保険制度では、在宅介護における現金給付があります。
(不正解)
スウェーデンの介護サービスは社会サービス法に基づいて日本でいう市町村(コミューン)が適用することになっています。よってこの場合適切ではありません。
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02
解説は以下のとおりです。
アメリカには全国民を対象とした公的な医療制度はありません。それぞれが民間の医療保険に入ります。金額に応じて保険をつかえる範囲が違います。
イギリス政府が運営する健康保険があり、税収から賄われているので無料で医療サービスを受けることができます(一部例外の診療もあります)。
フランスでは職業ごとに医療保険制度があり、各自で運営がなされています。
日本が参考にしたというドイツの介護保険ですが、
*現金給付がある
*財源は100%保険料から賄われている
*赤ちゃんからお年寄りまでが対象
*要介護1~3の3段階で判定
など日本と少し違いがあります。
スウェーデンに介護保険はありません。
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03
時事の要素も含んだ、海外における社会保障についての出題です。
× 2014年から「オバマケア」という医療保険改革が行われました。
しかし、これは国民に民間の保険会社が提供する保険の加入を義務付けたものあり、公的な医療制度ではありません。
○ イギリスにはNHS(National Health Service)と呼ばれる、国が税財源で医療サービスを提供する仕組みがあります。
× フランスの医療保険制度において、民間の商工業被用者、自営業者、農業者それぞれに違う制度が存在します。
○ ドイツの介護保険では、在宅介護の場合、要介護者本人が介護手当(現金給付)を受け取ることができます。
× スウェーデンには介護保険制度はなく、地域が主体となって支え合う仕組みがあります。
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