精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神疾患とその治療 問84

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問84 (訂正依頼・報告はこちら)

神経系の構造に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 末梢神経系は脊髄と末梢神経からなる。
  • 間脳は視床が大部分を占める。
  • 脊髄の上端は小脳に続く。
  • 錐体路は脊髄で交叉する。
  • 大脳基底核は大脳皮質にある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「間脳は視床が大部分を占める。」です。

選択肢1. 末梢神経系は脊髄と末梢神経からなる。

末梢神経系とは神経系のうち中枢神経系(脳・脊髄)以外のものをいいます。

選択肢2. 間脳は視床が大部分を占める。

正しい記述です。間脳は視床、視床下部、松果体、脳下垂体から成っており、その大部分を視床が占めています。

選択肢3. 脊髄の上端は小脳に続く。

脊髄の上端は、脳のうち脳幹の下端にある延髄とつながっています。

選択肢4. 錐体路は脊髄で交叉する。

錐体路は延髄を通るときに大部分の神経線維が交叉します。

選択肢5. 大脳基底核は大脳皮質にある。

大脳基底核は大脳半球の内部にある髄質中に埋もれた神経核です。

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02

正答【間脳は視床が大部分を占める。

選択肢1. 末梢神経系は脊髄と末梢神経からなる。

誤答 

体のあらゆる情報を伝達する神経系は「中枢神経系」と「末梢神経系」の2つに分けられます。そして、末梢神経系は神経系のうち中枢神経系(脳・脊髄)以外を指します。

選択肢2. 間脳は視床が大部分を占める。

正答

間脳は、自律神経の働きを調節したり、意識・神経活動の中枢です。

間脳は、視床、視床上部、視床下部、視床後部、脳下垂体に区別されますが、視床は嗅覚以外の感覚(視覚、聴覚、体感感覚など)を大脳新皮質へ中継する重要な働きをするため間脳の大部分を占めています。

選択肢3. 脊髄の上端は小脳に続く。

誤答  脊髄の上端は小脳に続く。

脊髄は、脳から繋がる中枢神経で「延髄の尾側」から始まり、合計 31 髄節からなっています。

選択肢4. 錐体路は脊髄で交叉する。

誤答

錐体路は脊髄で交叉するのではなく、延髄で交叉しています。

選択肢5. 大脳基底核は大脳皮質にある。

誤答 

大脳基底核は、大脳皮質と視床・脳幹を結びつけている神経核の集まりです。大脳皮質にあるわけではありません。

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03

正解は「間脳は視床が大部分を占める。」です。

選択肢1. 末梢神経系は脊髄と末梢神経からなる。

×です。末梢神経系は脳と脊髄以外の神経のことをいいます。

選択肢2. 間脳は視床が大部分を占める。

〇です。視床、視床上部、視床下部、視床後部、脳下垂体に区別され自律神経の働きをつかさどっています。

選択肢3. 脊髄の上端は小脳に続く。

×です。脊髄の上端は延髄とつながっており、中脳、橋、延髄と間脳を合わせて脳幹といいます。

選択肢4. 錐体路は脊髄で交叉する。

×です。錐体路とは、骨格筋の随意運動を支配する神経の伝導路をことをいいます。延髄錐体で交叉して、外側皮質脊髄路に向かいます。

選択肢5. 大脳基底核は大脳皮質にある。

×です。大脳半球の深部の埋もれた神経核を大脳基底核といいます。大脳基底核が障害されると、運動に異常が生じます。

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