精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神疾患とその治療 問85
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問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問85 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、パニック障害でみられる症状として、正しいものを1つ選びなさい。
- 強迫行為
- 体感異常
- 幻視
- チック症状
- 閉所恐怖
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この過去問の解説 (3件)
01
②主として統合失調症に見られる症状で、身体疾患がないにも関わらず、「下半身に電気が走っている」等身体自我の障害を伴う体感の異常のことを言います。
③レビー小体型認知症などの疾患で起こる症状で、本来見えるはずのないものが見えることを言います。
④不随意運動の一種で、チック障害の症状です。運動性チックと音声チックに分かれています。
⑤正しい記述です。電車やバスなどに乗った際にいてもたってもいられない恐怖を感じるといった症状が現れることがあります。
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02
パニック障害は、突然、動機や息切れ、強い不安を伴うパニック発作を生じる病気です。
主な症状は「パニック発作」ですが、パニックが起こることに不安を持つ「予期不安」、パニックが生じる状況に対する不安感や恐怖感が強まる「広場恐怖」、それらの症状が日常生活に支障をきたし「うつ状態」という形で進行していきます。
1.誤答
強迫行為とは、不安障害の一種である「強迫性障害」でみられる症状です。強迫観念(自分の意思に反してある考えが頭に浮かび離れない)から生まれた不安を取り除こうと何度も同じ行為を繰り返してしまうことです。
2.誤答
体感異常とは、身体的な病変はないにもかかわらず「脳がドロドロになっている」「腸がねじれている」など訴えることです。
統合失調症の体感幻覚(セネストパチー)として見られることが多いですが、認知症などでも見られます。
3.誤答
実際にはないものが見える症状です。
レビー正体認知症などでみられる症状です。
4.誤答
チックは、急に出現する運動や音声が繰り返し付随的に出現する症状です。乳幼児から学童期にかけて心身の発達過程で多くの子供に見られます。
5.正答
閉所恐怖はパニック障害の広場恐怖の一つです。
パニック発作が起きたら閉所という場所では助けが呼べない、安全なところに逃げ出せないといなどの恐怖が感が高まり、その状態を避けるようにしたり予期不安が強くなります。
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03
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