精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神疾患とその治療 問86
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問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、重篤で進行性の身体疾患に罹患している可能性への頑固なとらわれが主な症状である疾患として、正しいものを1つ選びなさい。
- 心気障害
- 神経衰弱
- 身体化障害
- 離人・現実感喪失症候群
- 身体表現性自律神経機能不全
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この過去問の解説 (3件)
01
②神経衰弱は、何か努力をした後に、精神的あるいは肉体的な苦痛や疲労感、衰弱などが続き、他の疾患の診断基準に該当しないことを言います。
③病気でないにも関わらず、多彩な身体症状を長期にわたり訴える疾患を身体化障害と言います。
④自身の生活を外部から眺める傍観者であるような感覚、あるいは自分の周囲から遊離しているような感覚を伴う疾患を離人・現実感喪失症候群と言います。
⑤内科・外科などで検査しても身体の異常がないか、ごく軽いにも関わらず身体の調子の悪さが持続するものを身体表現性自律神経機能不全と言います。
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02
2.×です。神経衰弱とは、めまいや全身の不安定感などさまざまな身体不快の訴えがあります。
3.×です。身体化障害とは、検査をしても病気と診断されていないにもかかわらず、色々な症状を長期に訴える疾患です。
4.×です。離人・現実感喪失症候群とは、自分の体や心から自分が切り離されたように感じる事が持続的、反復的にある症状です。小児期のストレスが影響しているといわれています。
5.×です。身体表現性自律神経機能不全は自律神経がコントロールしている心血管系や消化器系、呼吸器系などへの不調の訴えが主となります。
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03
1.正答
心気障害とは、身体症状に対する誤った考えにとらわれ、重篤で進行性の身体の病気にかかっているという確信やそれに伴う恐怖や不安が強く社会生活に支障をきたす疾患です。
2.誤答
神経衰弱には主に2つの病型があります。
①精神的な努力のあとに疲労が増大することで日常的な作業能力が低下したり、精神的な疲労がたまり集中力が欠けるなどといった症状が現れるタイプ。
②努力した後に身体的な衰弱や消耗がひどく休んでもくつろげない感じを伴うタイプです。
どちらのタイプもめまい、筋緊張性頭痛、睡眠障害、くつろげない感じ、いらいら感、消化不良などの症状があります。
3.誤答
身体化障害とは、30歳以前に発症し、何年にもわたり繰り返しさまざまな身体愁訴(胃腸症状、心肺症状、疼痛症状、性症状など)がみられる精神障害です。
4.誤答
離人・現実感喪失症候群とは、身体や精神が自分から切り離されたような感覚が持続して繰り返し現れる症状です。
自分を外から観察しているような「離人感」や自分が外界から切り離されているように感じる「現実喪失症」があります。
5.誤答
身体表現性自律神経機能不全は、自律神経症状として、動悸、発汗、ほてり、振戦などの他覚的な自律神経亢進に基づく症状が特徴です。
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