正答【1】
てんかんの診断は基本的に問診と脳波によって診断されます。そしててんかんの原因を調べたり治療方針を立てるために頭部の画像検査などのさまざまな検査が行われます。
1.正答
てんかん発作は、脳の神経細胞が過剰に興奮することによりおこるため、脳波検査が必須です。
発作時には正常とは異なる大きな電流が流れますが、発作でないときにも特徴的なさまざまな脳波異常が検知できます。
2.誤答
頭部CTは数分で終了し、脳の石灰化、出血、 腫瘍の有無などがわかるため救急の場合には有用な検査です。けいれんや残存する意識障害の原因を速やかに明らかにする必要があるときに使われます。
3.誤答
SPECT(脳血流シンチグラフィ)は、てんかんの外科的手術の際や詳しく調べるときに用いられる脳の血流を調べることのできる検査です。
てんかん発作の原因となる脳の部位では血流の変化が起こっています。脳の血流の変化からてんかんの原因部位を明らかにすることができます。
4.誤答
脳脊髄液検査 は、自己免疫性機序によるてんかん発作(自己免疫性てんかん)の診断においては、脳脊髄液検査を行い髄液中の炎症を確認します。
5.誤答
頭部MRIは、頭部CT同様に脳の出血、腫瘍、石灰化などの異常がわかるので、てんかんの原因が調べられます。
頭部MRIは小さな病変の描出能力では中枢神経疾患の画像診断ツールのなかでもっとも優れています。