精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神疾患とその治療 問91
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問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問91 (訂正依頼・報告はこちら)
修正型電気けいれん療法に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
- 施行前の飲食の制限は不要である。
- てんかんの主たる治療法である。
- 妊娠中の女性にも行うことができる。
- 副作用を減らすために、サイン波電流を用いる。
- 麻酔科医との連携が必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正答【3.5】
修正型電気けいれん療法(m‐ECT)は、脳を電気的に刺激することによって脳内に発作を誘発し、切迫した精神的なあるいは感情的な障害を改善する治療法です。
全身麻酔によって完全に眠っている間に、麻酔科医と協力して、精神科医と看護師によって施行します
1.誤答
修正型電気けいれん療法の実施前は、前日夜から飲食の制限が設けられています。
2.誤答
修正型電気けいれん療法は、主にうつ病、躁うつ病、統合失調症の緊張病型などの治療に用いられます。
3.正答
妊娠中や高齢者などの薬物を十分に使用できない方にも行うことのできる治療法です。
4.誤答
従来ではサイン波電流を使用していましたが、現在ではパルス波電流が使用されています。
1980年代に欧米でサイン波治療器より少ない電気量で発作が可能なパルス波治療器が用いられるようになり、日本でも2002年からパルス波治療器が医療機器として使用されています。
5.正答
全身麻修正型電気けいれん療法は、麻酔によって施行される治療なので麻酔科医との連携は不可欠です。
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02
1.×です。麻酔を安全にかける為、6時間前の飲食は禁止されます。
2.×です。重度のうつ病や統合失調症を伴う緊張病などの治療に用いられるため、てんかんには適用されません。
3.〇です。患者が妊婦の場合、通常は抗精神薬などの薬物療法ですが,電気けいれん療法が有効な場合には適用されます。
4.×です。修正型電気けいれん療法を実施すると、けいれん発作や血圧上昇、不整脈や物忘れなどの副作用がみられますが、薬などで対応します。
5.〇です。治療の前には必ず麻酔と筋弛緩剤の投与が行われるため、麻酔科医との連携は不可欠となります。
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03
電気けいれん療法施行前は飲食の制限が必要です。
2(不正解)
重度の精神疾患に対して行われる治療です。よってこの場合適切ではありません。
3(正解)
正しい記述です。
4(不正解)
副作用を減らすためにサイン波電流を用いることはありません。
5(正解)
電気けいれん療法は全身麻酔の上で行われるため、麻酔科医との連携が必要です。
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