精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神疾患とその治療 問92

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、統合失調症の非薬物的治療法として、最も用いられているものを1つ選びなさい。
  • 理学療法
  • 作業療法
  • 内観療法
  • 曝露療法
  • 精神分析療法

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この過去問の解説 (3件)

01

1(不正解)
理学療法は骨折等に対して用いられるものであり、この場合適切ではありません。

2(正解)
作業療法は統合失調症への非薬物的治療法として最も用いられています。

3(不正解)
内観療法は不登校や非行など学校での問題または家族間の問題に効果が見られるものであり、この場合適切ではありません。

4(不正解)
不安障害に用いられる行動療法の技法であり、この場合適切ではありません。

5(不正解)
不安障害に用いられるものであり、この場合適切ではありません。

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02

正答【2】

1.誤答 
理学療法は主に身体の回復や健全な身体部分の能力向上が目的となります。

2.正答 
統合失調症の生活機能の回復を目的とした治療として作業療法が最もよく用いられます。精神科デイケアなどでも規模にもよりますが作業療法士の人員基準に含まれています。

作業療法は、応用的動作能力または社会適応能力の回復を図るため、実際の軽作業やレクリエーションなどを通じて職業的機能を養ったり、生きがいや楽しみを見い出す目的があります。


3.誤答
人間関係の問題や家族問題から依存症、心身症、うつ病等の精神疾患にも広く用いられますが、自我を見つめなおす作業をおこなうため、自我障害などを引き起こす統合失調症などには適さないことも多いです。


4.誤答 曝露療法
暴露療法は不安障害に用いられる行動療法のため統合失調症の治療では用いられません。


5.誤答 精神分析療法
精神分析療法は、統合失調症の患者さんには症状が悪化してしまうため禁忌になっています。

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03

2.〇です。

統合失調における治療の実態として、薬物療法とは別に手芸や園芸など軽作業を通じて楽しみや達成感を味わい日常生活に適応する訓練を行います。その訓練で応用作業動作を用いる手法は作業療法となります。

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