精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健の課題と支援 問94

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問94 (訂正依頼・報告はこちら)

ストレスに関連する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 急性ストレス反応とは、被災や被害後、症状が1か月を超えて持続するものである。
  • ライフイベントとは、並外れた脅威や破局的な性質の体験のことである。
  • ストレッサーとは、外部からの刺激によって生ずる歪みのことである。
  • バーンアウトとは、逆境を跳ね返して生きる力のことである。
  • ストレスコーピングとは、個人が有するストレスへの対処方法のことである。

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この過去問の解説 (3件)

01

1(不正解)
急性ストレス反応は、数日から4週間以内に自然治癒する一過性の障害を指します。よってこの場合適切ではありません。

2(不正解)
ライフイベントとは、年代によって多くの人が共通して体験する就業、就職、結婚等のイベントを指します。よってこの場合適切ではありません。

3(不正解)
ストレッサーとは、ストレスを生物に与える何らかの刺激のことを指します。よってこの場合適切ではありません。

4(不正解)
燃え尽き症候群は心因性うつ病の一種で、仕事などへの意欲を失ってしまった状態を指します。よってこの場合適切ではありません。

5(正解)
記載されている通りです。

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02

正答【5】

1.誤答
急性ストレス反応は被災や被害などの外傷的出来事を経験した後、4週間以内にその出来事の記憶が繰り返しよみがえってくる反応です
心的外傷後ストレス障害(PTSD)と似た反応ですが、外傷的出来事から1か月以内に始まり3日から1カ月で治まります。


2.誤答
ライフイベントとは、誕生、就学、就職、結婚、出産・子育て、定年、死など人が生涯経験するであろう出来事を指します。
並外れた脅威や破局的な性質の体験は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のことです。


3.誤答
外部からの刺激によって生ずるゆがみは「ストレス」であり、そのストレスを引き起こす原因をストレッサーといいます。


4.誤答
バーンアウトとは、熱意をもってひとつの物事に没頭していた人が、燃え尽きたように意欲を失い社会に適応できなくなる状態を指します。逆境を跳ね返して生きる力は「レジリエンス(resilience)」です。


5.正答
ストレスコーピングは、ストレスの基にうまく対処することで解決を図る手段です。

ストレスコーピングには、ストレスとなる原因に直接働きかける「問題焦点コーピング」と自分の考え方や感じ方を変えることによってストレスを感じにくくする「情動焦点コーピング」の2種類あります。

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03

1.×です。急性ストレス反応とは、突然の事態に対して、PTSDのような反応が出る症状を言いますが、発症してから4週間以内に収まるものをいいます。

2.×です。ライフイベントとは、人間が生きていく上で当たり前に経験することを指します。出産や恋愛、リタイヤ、死といったものです。

3.×です。ストレッサーとは外部から受ける刺激を指します。環境、気候などの物質的なものから、苦しみや怒りなど心理的なものまで含めた範囲で使われる表現です。

4.×です。バーンアウトとは「燃え尽き症候群」ともいわれます。強い責任感などがあると、人より熱心に仕事を打ち込むことがありますが、何かのきっかけで意欲が低下し投げやりになる一連の症候群を指します。

5.〇です。ストレスコーピングとは、自分が何らかの強いストレスを感じた場面で、上手にその対応が図れる力の事をいいます。ストレスコーピングが高い、という事はストレスへの対処能力が高いともいえます。

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