精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問104

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問104 (訂正依頼・報告はこちら)

精神科ソーシャルワーカーの歴史に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
  • 1948年(昭和23年)に、精神科ソーシャルワーカーは精神衛生相談員という名称で初めて精神病院に配置された。
  • 1964年(昭和39年)に、保健所の精神衛生相談員を主たる構成員とする日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会が設立された。
  • 1987年(昭和62年)の精神衛生法改正時の附帯決議では、精神科ソーシャルワーカー等のマンパワーの充実を図ることとされた。
  • 1993年(平成5年)の障害者基本法では、精神科ソーシャルワーカーの具体的な業務が規定された。
  • 2010年(平成22年)の精神保健福祉士法の改正では、精神障害者への地域相談支援の利用に関する相談が精神保健福祉士の役割として明確に位置づけられた。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答【3.5】

1.誤答
精神科ソーシャルワーカーの導入は、1948(昭和 23)年に看護師を転用して国立国府台病院に「社会事業婦」が置かれたことが始まりです。
精神衛生相談員は、昭和40年の精神衛生法改正によって保健所に配置できるとされています。


2.誤答
1960年に全国の精神科病院で精神科ソーシャルワーカーが雇われるようなったことを背景として設立された日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会は、精神科ソーシャルワーカー(PSW)を主たる構成員としています。


3.正答
1980年代は精神科病院の不祥事が続き、1983(昭和58)年の宇都宮事件が契機となり1987(昭和62)年の精神衛生法が改正され精神保健法となりました。この改正時の付帯決議では、精神科ソーシャルワーカー等のマンパワーの充実を図ることとされています。


4.誤答
1993年(平成5年)の障害者基本法では、精神科ソーシャルワーカーの具体的な業務が規定されていません。
精神科ソーシャルワーカーの具体的な業務が規定された法律は、1997年精神保健福祉士法により、精神科ソーシャルワーカーの国家資格化、具体的な業務が規定されています。


5.正答
設問の通りです。精神保健福祉法第二条第1項に明確に位置付けられました。

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02

精神科ソーシャルワーカーに関する内容です。

1.×です。精神衛生相談員は、昭和40年精神衛生法が一部改正されたときに、地域の第一線機関である保健所に在宅精神障害者の社会適応を援助する目的で設置されました。

2.×です。1964年に設立された日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会は、精神衛生相談員(現在のPSW)ですが、当時保健所には配置されていません。

3.〇です。1987年精神衛生法が改正され、精神保健法が制定されましたが、衆議院、参議院両院で、PSWの法定資格化を図る方針が決定しました。

4.×です。 精神科ソーシャルワーカーは1950年より日本の精神科領域で活躍し、1997年に精神保健福祉士として国家資格化しました。精神保健福祉士の業務については、精神保健福祉法に明記されています。

5.〇です。設問のとおりです。

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03

正解は3,5です。
精神保健福祉法は1995年に制定され、精神保健福祉士法は1997年に制定されました。

1. 1948年に初めて精神病院に配置された精神科ソーシャルワーカーは、「社会事業婦」とよばれる二名の看護婦で、国立国府台病院に配置されました。

2. 精神衛生相談員が、保健所に配置されることが定められたのは、1965年の精神衛生法の改正においてです。

4.1993年(平成5年)の障害者基本法では、精神科ソーシャルワーカーの具体的な業務は規定されていません。

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