精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問105
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問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問105 (訂正依頼・報告はこちら)
25年のキャリアを持つA精神保健福祉士は、クライエントの照会を通じて知り合った経験3年目の精神保健福祉士から、「3年目になったが、まだ適切な支援ができない」と相談を受けた。A精神保健福祉士は、以前にも他の中堅の精神保健福祉士から、「経験は増えたが、仕事の達成感を得にくい」と相談を受けていた。そこで、キャリアに応じた仕事の仕方や目標を整理するためのグループ形式の研修会を開催した。参加者からは、「経験年数に合わせた支援方法や目標が具体的となった」、「モチベーションが上がった」といった好評が得られた。
A精神保健福祉士が開催した研修会のねらいとして適切なものを、次の国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の倫理綱領に規定されている倫理基準から2つ選びなさい。
A精神保健福祉士が開催した研修会のねらいとして適切なものを、次の国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の倫理綱領に規定されている倫理基準から2つ選びなさい。
- 業務改善の推進
- 情報の共有
- 専門性の向上
- 専門職の擁護
- 専門職の啓発
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この過去問の解説 (3件)
01
「業務改善の推進」は、常に業務を点検し評価を行い業務改善を推進することであり、「専門性の向上」は、最良の実践を行うために、スーパービジョン、教育・研修に参加し、援助方法の改善と専門性の向上を図ることです。
2.「情報の共有」は、利用者の援助のために利用者に関する情報を関係機関・関係職員と共有する場合、その秘密を保持するよう最善の方策を用いることです。
4. 「専門職の擁護」は、不当な批判を受けることがあれば、専門職として連帯し、その立場を擁護することです。
5. 「専門職の啓発」は、利用者・他の専門職・市民に専門職としての実践を伝え社会的信用を高めることです。
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02
1.〇です。設問にあるキャリアに応じた仕事の仕方や目標の整理は、業務改善の推進を目的にした内容です。
2.×です。参加者が一堂に会して研修会を行った目的は、情報の共有をする事ではありません。
3.〇です。精神保健福祉士が持っている専門性を発揮し、自分の成長に合わせたスキルを磨くこの研修の目的には、専門性の向上があります。
4.×です。専門職を他の機関や不当な利益から守るためには、専門職として立場を護ることが必要ですが、今回の研修でそういった内容は見当たりません。
5.×です。専門職をクライエントや全く知らない人に知ってもらう事が啓発にあたりますが、今回の研修にはそういった内容は含まれていません。
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03
1.正答
キャリアに応じた適切な対応や仕事の内容、目標の整理などは常に業務を点検し改善していくことで、精神保健福祉士のモチベーションを高め、専門性の向上に役立ちます。
2.誤答
情報の共有は、利用者に対する倫理責任であり、今回の研修でのねらいではありません。
3.正答
(専門性の向上) ソーシャルワーカーは、最良の実践を行うために、スーパービジョン、教育・研修に参加し、援助方法の改善と専門性の向上を図るのを目的としています。
4.誤答
ソーシャルワーカーは、不当な批判を受けることがあれば、専門職として連帯し、その立場を擁護することなので、今回の研修のテーマではありません。
5.誤答
ソーシャルワーカーは、利用者・他の専門職・市民に専門職としての実践を伝え社会的信用を高めるということも今回の研修内容とは異なります。
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