精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問107
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問107 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、ソーシャルワークにおける生活モデルの説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- クライエントが持つ才能、資源、要求や向上心を十分に認識し尊重する。
- クライエントの抱える問題や課題を社会診断により探る。
- 包括的な視点からクライエントと環境の交互作用の接点に介入する。
- クライエントの中にある原因と結果の直接的な連鎖に着目する。
- インテークから処遇に至る一連の過程をソーシャルワークと捉える。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
生活モデルでは、人と環境の交互作用に着目し、その質の向上を目指します。生活モデルは、従来の治療モデルに対する批判として登場したソーシャルワークのモデルです。
1. このようなソーシャルワークのモデルを「ストレングスモデル」と言います。従来の治療モデルに対する批判として登場しました。
2. このようなソーシャルワークのモデルを「治療モデル」と言います。このモデルでは、クライエント個人の内面に問題の原因があると考えます。
4. 生活モデルでは、クライエントと環境間の連鎖的な相互作用に着目します。
5.治療モデルでは、インテーク、調査、診断、処遇(治療) という流れを、ソーシャルワークの過程として捉えます。
参考になった数38
この解説の修正を提案する
02
1.誤答
これは、本人が強みを見つけ出しその強みに着目する「ストレングスモデル」の説明です。
2.誤答
「社会診断」は、1917年にリッチモンドによって、医師の診療=患者の疾病(結果)の直接的原因(病理)を特定、診断し、原因を除去する治療の過程をモデルとした「治療モデル」の説明です。
3.正答
ソーシャルワークの「生活モデル」は問題の原因を「個人」と「環境」がお互いに作用しあっているものと捉え個人と環境の両方に介入して行くモデルで、1980年にジャーメインらによって提唱されました。
4.誤答
「生活モデル」は、クライエントの中にある原因と結果の直接的な連鎖に着目するのではなく、クライエント個人と環境の連鎖的な相互作用に着目します。
5.誤答
「治療モデル」の説明です。ソーシャルワーカーの実践過程は「インテーク→調査→社会診断→処遇(社会的治療)」と捉えられています。
参考になった数18
この解説の修正を提案する
03
1.×です。設問の内容はストレングスモデルの説明です。クライエントの能力をメリットとして活かし、デメリットを捕捉するモデルです。
2.×です。設問の内容は治療モデルについての説明です。リッチモンドが社会診断という書籍の中で提唱したモデルで、医療モデルに位置づけられます。
3.〇です。生活モデルについて説明したものです。ジャーメインとギッターマンにより、生活者としての個人と環境との交互作用の接点に、介入者がかかわることを提唱しています。個人に原因がない時には、社会に原因がないかを探るモデルです。
4.×です。診断主義に関する説明です。フロイトの精神分析理論を取り入れ、個人の内面にある原因と結果の直接的な連鎖に着目するアプローチです。
5.×です。リッチモンドは、インテークから、情報収集をして、社会診断、処遇をケースワークと提唱しました。
参考になった数17
この解説の修正を提案する
前の問題(問106)へ
第21回(平成30年度)問題一覧
次の問題(問108)へ