精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問108

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問108 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、精神保健福祉士が関係者や社会に対して実施する、実践やその結果に関する情報開示や説明の根拠となる考えを示すものとして、適切なものを1つ選びなさい。
  • アカウンタビリティ
  • インフォームドコンセント
  • アドヒアランス
  • セカンドオピニオン
  • リスクマネジメント

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。
アカウンタビリティとは、社会的に権限をもつ組織が、関係者や社会に対して、実践やその結果に関する情報開示や説明を行う責任のことを指します。

2. インフォームド・コンセントとは、クライエントが十分な説明を得たうえで治療方針などに同意することを指します。

3. アドヒアランスとは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを指します。アドヒアランスの向上には十分なインフォームドコンセントが必要になります。

4. セカンドオピニオンとは、診断や治療方針などについて、主治医以外の第三者的立場の医師による助言を求めることを指します。

5. リスクマネジメントとは、危機管理のことを指します。

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02

1.○
 アカウンタビリティ(説明責任)とは、社会福祉事業者(ワーカー自身も含まれる)を含め、社会的活動一般について、議会、住民、利用者などに対して、自らの行動の内容や結果の説明を行う責任のことです。

2.×
 インフォームドコンセント(説明と同意)とは、医療者側が行おうとしている治療について十分な説明をする(インフォーム)ことと、患者がその説明を理解し、同意・選択する(コンセント)という二つの要素を含むもので、医療者側と患者側のやりとりの過程のことです。

3.×
 アドヒアランス(固守、執着)とは、患者が医療方針の決定に賛同し積極的に治療を受けることです。

4.×
 セカンドオピニオン(第二の意見)とは、現在受診している医療機関以外の医師から意見を聞き、参考にすることです。

5.×
 リスクマネジメント(危機管理)とは、不測の事態や事故に備えるための方策を講じることです。福祉サービスのリスクマネジメントは事業の継続的・安定的な発展を確保し、利用者の権利や利益を保護するために行われます。

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03

精神保健福祉士として活動する際に、身につけておくべき理論や知識に関する問題です。

1.〇です。福祉分野で用いられる際には、説明責任と訳されます。もともとは行政の説明責任という意味ですが、専門職として、利用者にはわかりやすく説明をする責任があります。

2.×です。インフォームド・コンセントは、医師が患者に対して治療内容や治療方針を分かりやすく説明する、ということです。

3.×です。患者自身が治療の内容や方針の決定参加し、自分の意思に従って行動することを表します。

4.×です。患者が、今かかっている医師とは別の医師に、最善の治療方法を決断するために、診断と治療内容などを確認することです。

5.×です。リスクマネジメントは、危機管理という意味で用いられます。予想される事態を想定し、事前に備えることを指します。

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