精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問109

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問109 (訂正依頼・報告はこちら)

医療機関に勤務する専門職に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
  • 薬剤師は、医師等の処方箋に対して疑わしい点がある場合には、他の薬剤師と相談して処方を変更し、調剤を行う。
  • 看護師は、医師の指示なく自身の判断で入院中の患者の薬剤の投与や採血、創部の処置を行う。
  • 作業療法士は、患者の状態像をアセスメントし、医師の指示の下に、社会的適応能力等の回復を図るため、工作等の作業指導を行う。
  • 公認心理師は、業務独占で心理面接や心理検査を行う。
  • 管理栄養士は、傷病者に対する栄養指導並びに施設での給食管理及び栄養改善上の必要な指導等を行う。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3,5です。
作業療法士は、名称独占で免許制の国家資格で、医師の指示の下に作業療法を行います。
管理栄養士は、名称独占で免許制の国家資格です。

1. 薬剤師は、業務独占で免許制の国家資格です。薬剤師には、薬剤師法第24条において、「処方箋中に疑わしい点(疑義)がある場合は、発行した医師などに問い合わせて確かめること(照会)ができるまで調剤してはならない」という、疑義照会の義務が定められています。

2. 看護師は、業務独占で免許制の国家資格です。医師の業務独占の解除を受けて、一部の比較的軽微な医行為を行うことができますが、医師の指示の下に行うことが定められています。

4. 公認心理師は、精神保健福祉士と同様、名称独占で登録制の国家資格です。公認心理士法42条において、主治医の指示に従うことが規定されています。

参考になった数25

02

医療機関で働く国家資格専門職に関する質問です。

1.×です。薬剤師は、医師等の処方箋に対して、疑問がある場合は、医師に直接相談して対応します。

2.×です。看護師は、入院中の患者の薬剤の投与や、採血、創部の処置をおこなう際は、必ず医師の指示のもとおこないます。なお、入院中に限らず訪問看護を提供する際にも医師の指示書が必要です。

3.〇です。作業療法士は、医師の指示のもとに応用動作の訓練をおこないます。園芸や工作などの手作業を通して、機能訓練の回復を図る専門職です。

4.×です。公認心理師は、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理に関する支援をおこなう国家資格です。

5.○です。管理栄養士は、学校や医療機関で、食事や栄養についてのアドバイスや食事に関する栄養指導をおこなう国家資格です。

参考になった数12

03

1.×
 薬剤師法により、薬剤師は、処方箋中に疑わしい点があるときは、その処方箋を交付した医師、歯科医師又は獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ、これによって調剤してはならないと定められています。他の薬剤師と相談するのではなく、医師等に問い合わせ・確認を行った上でなければ調剤してはいけません。

2.×
 保健師助産師看護師法(保助看法)により、看護師は、医師や歯科医師の指示があった場合を除き、看護師が単独で患者の身体に危害が加わる可能性がある行為を行うことを禁止しています。看護師の業務は大きく2つに分かれており、何の制限もなく行うことのできる「療養上の世話」と、あくまで補助としての制限が加わる「診療の補助」があります。あくまでも医師の補助であれば「診療の補助」に該当しますが、医師の指示なく看護師自身の判断で行うことは禁じられています。

3.○
作業療法とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作そのたの作業を行わせることです。また、作業療法士とは、作業療法士の名称を用いて、医師の指示の下に作業療法を行うことを業とする者のことです。

4.×
 公認心理師は、業務独占ではなく、名称独占です。公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理士の名称を用いて、心理学に関する専門的な知識や技術をもって、心の問題を抱える人に対して相談や助言、指導そのたの援助などを行う者のことです。

5.○
 管理栄養士とは、栄養指導のための企画や傷病者に対する療養のために必要な栄養指導、大規模給食施設における管理業務や労務管理をする者のことです。

参考になった数10